歯列矯正

非抜歯矯正ってどうなの?出っ歯になる?後悔しないためのポイントを要チェック!

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広告や書籍などで「抜歯をしないで歯並びを整える」という方法を目にしたことはありませんか?健康な歯を抜かずに歯並びや噛み合わせをキレイにできるのなら、それにこしたことはありませんよね。

一方で、非抜歯矯正は出っ歯になるとか後戻りしやすいなどちょっと心配になるウワサも。

そこで本記事では、非抜歯で矯正できるケースやメリット・デメリットについて解説しながら、非抜歯矯正に関する疑問にもお答えします。

矯正治療で後悔しないためのポイントもまとめているので必見です。


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目次

抜歯をしない(非抜歯)で矯正できるの?どんなケース?

まず歯列矯正で抜歯を行う理由は、限られたアゴの幅の中に、歯がきれいに並ぶスペースを確保するためです。

抜歯か非抜歯かを決めるには、しっかりと検査を行ったうえで、患者さんの理想の歯並びを実現するには「どのくらい歯を動かすスペースが必要なのか」を判断する必要があります。ポイントは以下の4点。

  1. 歯並びのデコボコの程度
  2. 上下の噛み合わせのズレの程度
  3. 前歯の傾きの程度
  4. 口元の突出具合

これらの程度が小さく、歯をキレイに並べるためのスペース作りがそこまで大きく必要ない、もしくは抜歯以外の方法でスペースを作れる場合、抜歯をしなくても歯並びを整えることができるのです。軽度のすきっ歯やデコボコの少ない叢生・開咬・過蓋咬合などのケースでは、非抜歯になりやすい傾向があります。

関連コラム:歯列矯正の抜歯は本当に必要?メリット・デメリットや、顔の変化、痛みについて紹介します

非抜歯で歯列矯正をした症例

実際にアットスマイル矯正で非抜歯にて治療をした症例をご紹介します。画像クリックで詳細が確認できます。

【出っ歯の症例】



【叢生の症例】

治療内容:透明なマウスピースによる目立ちにくい歯列矯正です。
※千円以下の端数がある場合は、切り上げています。
※費用は治療当時の料金となります。
※自由診療となり保険は適用されません。
※歯並びによってはマウスピースによる治療が出来ない場合があります。

主なリスクと補足事項:
・歯の動きやすさには個人差があります。
・正しい装着方法で決められた時間以上装着しない場合は治療期間が長くなる可能性があります。
・咬合、歯肉退縮、歯根吸収等が発生する可能性があります。
・矯正箇所が元に戻る(後戻り)場合がありますので、治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
・装置装着後と通院における装置調整後は1~3日ほど痛みを伴うことがあります。
・歯の移動が大きい症例などには不向きです。

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非抜歯で歯を並べるスペースを作る方法

歯を並べるスペースを作る方法は抜歯だけではありません。以下の方法を組み合わせてで歯を並べるために必要なスペースを確保することができれば、非抜歯でも矯正治療が可能になります。

①歯の側面をうすく削る(IPR)

IPRとは歯と歯の間を薄く一層削ることで歯の動くスペースを作り出す処置です。

歯を削ると言っても、歯の一番表層のエナメル質のわずかな部分をやすりがけするのみで、見た目にも大きな変化はなく歯に大きなダメージを残すこともありません。

痛みはほとんどなく、麻酔無しで処置することがほとんどです。

関連記事:矯正で歯を削るとどうなる?リスクや失敗例も合わせてIPRについて詳しくご紹介

②奥歯を後ろに動かす

奥歯を後ろに動かしてスペースを作る方法もあります。

左右の奥歯を移動させると、5mm程のスペースを作ることが可能。ただし、歯を動かす土台となる骨がない部分へは移動できないため、すべてのケースに適応できるわけではありません。 

奥歯を後ろに動かす方法は後方移動と呼ばれ、特にマウスピース矯正が得意としています。

近年では歯科矯正用アンカースクリュー(インプラントアンカー)という、チタン製の小さなネジのを用いることで、後方移動が格段にやりやすくなりました。

アンカースクリューをアゴの骨に埋め込んで、歯の代わりにアゴの骨を支点として歯を引っ張ることにより、より強い力で引っ張ることができます。

アンカースクリューを用いることで、抜歯が必要になりやすい歯並びでも抜歯をせずに矯正治療が可能となったケースも増えてきています。

関連記事:矯正用アンカースクリューで何が変わる?顔が短くなる?横顔は変わる?歯列矯正を効率的にする秘密をまるごと解説!

③歯並びを外側に広げる

歯並び全体が倒れて歯列弓(歯並びを上から見たときのアーチのこと)がV字型に狭くなっていることがあります。

この倒れて狭くなっている歯列弓を起こし、本来の骨格に合わせたU字型に戻していくことで歯並び全体が外側に広がるため、歯が並ぶスペースができるのです。

しかし、どの程度広げられるかはもともともアゴの骨の大きさなどで異なり、特にアゴの成長の終わっている大人では、拡大の程度には限界があります。

なお、歯並びを拡大するための装置としてよく聞く「拡大床」ですが、こちらは主に子どもの矯正治療で使われるものです。大人の場合は固定式のクワドヘリックスという装置、もしくは通常のワイヤー矯正やマウスピース矯正で行います。

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非抜歯矯正について気になる疑問4つ

非抜歯矯正については、以下のような質問を受けることが多いです。

  • 出っ歯や口ゴボになる?
  • 噛み合わせが崩れる?
  • 後戻りしやすい?
  • 治療期間が長くかかる?

これらの疑問について一つずつ解決していきましょう。

非抜歯矯正は出っ歯や口ゴボになる?

※画像はイメージです

非抜歯矯正後に、出っ歯や口ゴボになって口元が出てしまったという意見を見かけることがあります。

結論、歯がキレイに並ぶスペースが十分にある、もしくは抜歯以外で歯を並べるスペースが確保できるのであれば、非抜歯矯正を行ったからといって出っ歯や口ゴボになってしまうことはありません。

非抜歯矯正で口元が出てしまうのは、治療計画が適切でなかった場合がほとんどです。歯を並べるスペースが十分確保されていないにもかかわらず無理に非抜歯で矯正を行ってしまうと、アゴの中に納まりきらなくなった歯が前方に飛び出て、出っ歯や口ゴボになってしまう可能性があります。

また、限度を超えて歯並びを外側に広げようとしてしまうと歯が外側に倒れ、出っ歯や口ゴボになるリスクも。

これらを防ぐためには、歯並びが乱れてしまっている原因をしっかりと見極め、必要なスペースがどのくらいなのかを専門の歯科医師に正しく分析してもらうことが重要。非抜歯にこだわるのではなく、十分に話し合って治療方針を決めていきましょう。

非抜歯矯正は噛み合わせが崩れる?

非抜歯矯正だと噛み合わせが崩れるというのも、治療計画が適切でなかった場合に起こりやすいことです。正しい診断のもと治療を行えば、非抜歯だからといって噛み合わせが崩れるわけではありません。

本来なら抜歯をして歯並びを整えるべき症例であるにもかかわらず、無理に非抜歯で歯を並べようとしたり不用意に歯列を外側に広げてしまうと、噛み合わせが崩れてしまう可能性があります。

噛み合わせが崩れて一部の歯に負担がかかり過ぎてしまうと、最悪の場合、歯の寿命が短くなってしまう恐れもあるため、正しい診断がいかに重要か、お分かりになるでしょう。

非抜歯矯正は後戻りしやすい?

リテーナー

歯列矯正治療が終わった後、再び元の歯並びへ戻るように動いてずれていってしまう現象を「後戻り」と言います。

非抜歯矯正だから後戻りしやすいというわけではありません。非抜歯矯正で全く後戻りしない人もいますし、逆に抜歯矯正で後戻りしてしまう人もいます。

そもそも後戻りとは、抜歯・非抜歯などに関わらず、どんな矯正方法においても起こる可能性があるものです。

というのも、矯正治療が終了して間もないうちは、まだ歯を支える骨がしっかり固まっておらず不安定なため、通常よりも歯が動きやすい状態。さらに、歯の位置が動いた後も、周りの組織は元の位置の記憶を残しているため、矯正装置による力がかからなくなると、元の位置に戻ろうとしてしまうのです。

時間をかけて、周りの組織に新しい位置をしっかりと記憶させなおす必要があります。

後戻りを起こすかどうかは抜歯・非抜歯ということよりも、矯正治療終了後にきちんと保定装置(リテーナー)を使用していたかどうかや、日常の癖がないかということの影響が大きいです。

関連コラム:矯正後の後戻りは防げるの?自分で治せる?後戻りに関する疑問を解決します

非抜歯矯正は治療期間が長くかかる?

非抜歯矯正では時間をかけてスペースを作っていくため、治療期間が長くかかると思っている人も多いでしょう。

しかしながら、治療期間は患者さんのもともとの歯並びや口の中の状況によって左右されるため、一概に非抜歯矯正の方が長くかかるというわけではありません。

抜歯したすき間がふさがるまでに時間がかかることもありますし、軽度の症例では非抜歯でも短期間で治療が終わることもあります。

関連コラム:マウスピース矯正の期間はどれぐらい?早く終わる歯並び、長くかかる歯並びの違いはあるの?

非抜歯矯正のメリット・デメリット

メリット
  • 健康な歯を抜かなくて済む
  • 抜歯のための追加費用や時間がかからない
  • 痛みや腫れなどの身体的・精神的な負担がない
デメリット
  • 適応症例が限られる
  • 歯を並べるスペースが足りないと、理想の歯並びにならない可能性がある

歯列矯正で抜歯をすることを便宜抜歯と言います。便宜抜歯は矯正専門の歯科医院では行っていないこともあります。その場合は口腔外科または一般歯科を別途受診する必要があるでしょう。

便宜抜歯は保険適応外であり、費用は1本あたり5,000~15,000円程度が相場。また、抜歯に必要な治療期間は、本数や回数によっても異なりますが、上下左右の小臼歯を2回に分けて4本抜歯する場合、片側の抜歯から2週間〜1ヶ月ほどあけて反対側の抜歯を行うことが多いです。

もちろん抜歯には麻酔等の外科処置が必要なうえ、麻酔が切れたあと数日は痛みや腫れを伴う可能性もあります。※痛みや腫れは個人差があります。

非抜歯矯正では、健康な歯を残せることはもちろん、これらの手間や負担がかからないことが大きなメリットと言えるでしょう。

一方で、歯を並べるスペースが足りていないがどうしても非抜歯にこだわる場合、患者さんの理想とするところまでは歯並びを整えられない可能性もでてきます。

ご自身が何を優先して治療を受けたいのか、治療のゴールを明確にして、担当医と十分に意思の疎通を図ることが非常に大切です。

歯列矯正の抜歯・非抜歯で後悔しないために

歯は一度抜いてしまうと元には戻せませんし、かといって非抜歯治療で納得がいかずに再治療になるのも嫌ですよね。

歯列矯正の抜歯・非抜歯で後悔しないため、事前におさえておきたいポイントをご紹介します。

非抜歯にこだわり過ぎない

非抜歯で矯正したいと思っていても、詳しい検査の結果、ご自身の理想を叶えるためには抜歯矯正が適切と診断される場合もあります。

その場合、無理に非抜歯で理想を叶えようとすると、かえってトラブルの原因になってしまうかもしれません。

抜歯矯正を勧められた場合には、非抜歯で治療できる範囲を確認した上で、ご自身がどこまで治したいのか、めざす治療のゴールを必ず明確化させてから選択しましょう。

知識と経験が豊富な歯科医師を選ぶ

歯列矯正の抜歯・非抜歯で後悔しないためには、治療前に十分な精密検査を行った上で、歯並びが乱れてしまっている原因や歯を並べるために必要なスペースを正確に診断・計画してもらうことが最重要。

本来、抜歯か非抜歯かはさまざまな検査の段階を踏んでから判断します。そのため、非抜歯をすぐに提案してくる場合は、矯正歯科治療の経験が浅いかもしれません。

また近年では、治療計画をAIシステムが算出してくれるものもありますが、無理な動きをしようとしてしまうケースもあります。AIの分析を鵜呑みにせず、細かい調整を行うことのできる専門性を持つ歯科医師を選びましょう。

治療のメリットだけでなくデメリットやリスクについても正しく説明してくれることや、治療のゴールをきちんと共有するために話しやすい雰囲気かどうかも大切です。

なお、日本臨床矯正歯科医会では、不適切な非抜歯による矯正歯科治療を防ぎ、安心して治療を受けるために以下のような「6つの指針」を提言しています。

安心して治療を受けるための6つの指針

① 頭部X線規格写真(セファロ)検査をしている
② 精密検査を実施し、それを分析・診断した上で治療をしている
③ 治療計画、治療費用について詳細に説明をしている
④ 長い期間を要する治療中の転医、その際の治療精算まで説明をしている
⑤ 常勤の矯正歯科医がいる
⑥ 専門知識がある衛生士、スタッフがいる

参考:公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会 -歯を抜かない(非抜歯)矯正歯科治療の現状と課題(外部リンク)

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まとめ

非抜歯矯正は、歯を並べるスペースが十分に確保できる症例であれば適応可能であり、健康な歯を残せるなどメリットのある治療法です。矯正技術の進歩により、非抜歯で矯正できる症例も増えてきました。

ただし、不適切な診断のもと無理な非抜歯矯正を行った結果、満足のいかない結果やトラブルが発生しているのも事実。

抜歯矯正と非抜歯矯正にはそれぞれメリットとデメリットがあり、一概にどちらが良いとは言えません。トラブルを避け、満足のいく結果を得るためには精密な検査や診断を行い、適切な診断をしてもらえる歯科医を選ぶことが重要です。

アットスマイル矯正では、初回無料で歯科医とご相談いただけます。ご自身の歯並びは抜歯が必要なのか、どんな治療が適しているのかはもちろん、具体的な費用や治療期間など歯列矯正の疑問をしっかりと解決し、十分に納得してから治療を始めましょう。

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  1. 透明で目立たないマウスピースを使った歯列矯正
  2. 世界34ヶ国以上の歯科医院で使われているマウスピースを採用
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  5. 全国さまざまなエリアに提携医院があります
  6. 目安金額30~60万円。分割払いやデンタルローンにも対応

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