現代人に多いと言われるストレートネック。
一見関係がないように思えるストレートネックと歯並びですが、実は切っても切れない関係にあります。
今回のコラムではストレートネックがどう歯並びと関係しているのか、歯列矯正すればストレートネックは改善するのか、など気になるギモンを解説します。
ストレートネックの症状と同時に歯並びが気になっている方に是非読んでいただきたい内容となっています。
ストレートネックって?
通常は首の骨(頸椎:けいつい)は前に向かって反るようにカーブを描いています。ですが、ストレートネックの場合は首のカーブがなくなって真っ直ぐになってしまった状態です。
前かがみの状態や下を向いている状態が長い間続くと、徐々に首のカーブがなくなってしまい、ストレートネックを引き起こすと言われています。
ストレートネックの主な原因は、スマホやパソコンが普及しているため長時間うつむいたり前かがみの姿勢を取るようになったことが挙げられます。他にも、日常的に姿勢が悪かったり、身体に合わない高さの枕を使用して寝ていたり、うつむきながらの家事や自動車の運転を長いあいだ継続的に行っているとストレートネックになりやすいです。
人間の頭の重さが約4~6kg。首のカーブがあることで、肩や首にかかる頭の重さが上手く分散されています。ですが、ストレートネックの場合は首の骨にカーブがなくストレートになっています。そのため、常に頭が前かがみの状態になって頭の重さが直接首や肩の筋肉に大きな負担をかけてしまい、全身に様々な不調が発生します。
私はストレートネック?簡単セルフチェック
ストレートネックかどうか簡単にセルフチェックをしてみましょう。壁に背を向け、かかととお尻、肩を壁につけた際、頭が壁から離れている、あるいは自分で動かさないと頭が壁につかない場合はストレートネックの可能性が高いです。
以下のような症状がある方も要注意!5つ以上当てはまる場合はストレートネックになっている可能性があります。
- 長時間(5時間以上)のデスクワークが多い
- スマートフォンを長時間(2時間以上)使用している
- 首を後ろにそらすと痛みがある
- 首を回すとボキボキ音がする
- 上向きで寝にくいと感じる
- 猫背で過ごすことが多い
- 肩や首がこりやすい
- 疲れるとこめかみ近くの頭痛が起きる
- 巻き肩や反り腰になっている
歯並びとストレートネックの関係は?
ストレートネックは噛み合わせに悪影響を及ぼす可能性があり、噛み合わせが悪いとストレートネックを引き起こす要因になることがあります。
ストレートネックが噛み合わせに影響を及ぼすケース
ストレートネックの人は頭が常に前かがみの状態になっているので、下アゴは重力で前下方に引っ張られています。アゴ周りの筋肉が、下アゴの位置を戻そうとして常に首や肩に負荷がかかっている状態になっているのです。
さらに、下アゴが引っ張られている影響で上アゴとの噛み合わせがズレる傾向があります。そのため、頭痛や肩こり、顎関節症の原因になったり自律神経失調症などの引き金になってしまうことも。
また、ストレートネックがあると同時に食いしばりや歯ぎしりのクセを持っているケースも多いので、全身の不調を助長してしまいます。
噛み合わせがストレートネックに影響を及ぼすケース
ストレートネックの起因に歯並びが関係していることもあります。歯並びが悪いともともとの噛み合わせがズレていることが多く、全身の歪みや姿勢への悪影響が出やすいです。
噛み合わせが悪いと姿勢が悪くなり、ストレートネックを発症する、あるいは症状が悪化するということは十分に考えられます。
つまり、ストレートネックだから噛み合わせがズレてしまうこともあれば、直接の原因ではなくとも噛み合わせがズレているためにストレートネックを発症してしまう可能性があるのです。
歯列矯正でストレートネックは改善する?
ストレートネックの主な原因は長期間の姿勢の問題です。そのため、歯列矯正したからといって必ずストレートネックが良くなるとは断言はできません。ですが、歯並びを整えることでストレートネック改善にいい影響を与えることはあります。
歯列矯正で噛み合わせが整うことで、顔周りや首周りの筋肉にかかる負荷が減ります。そのため、肩こりや頭痛が改善する傾向も。また、ズレていた噛み合わせが正しい位置に戻るので、筋肉のバランスが整って全身の歪みが改善し、姿勢も良くなってストレートネックの改善に繋がることがあります。
「歯列矯正をしようと検査でレントゲンを撮ったらストレートネックが発覚した」というケースもあり、ストレートネックを自覚するきっかけになることも。
ただ、ストレートネックの大きな要因であるパソコンやスマホの長時間利用などが続いている場合は、歯列矯正をしてもストレートネックが改善しない、あるいは再発するといった可能性もあります。普段の生活を見直す必要があるでしょう。
どんな歯並びでストレートネックの症状が悪化しやすいの?
以下のような歯並びをお持ちの場合、噛み合わせがズレている可能性が高く、ストレートネックの症状も悪化しやすいです。
- 出っ歯
- デコボコ
- 歯と歯にすき間がある
- 上下の歯が噛み合わない
- 上下の歯の交叉
- 上下の歯先端がぶつかる
- 正中線のずれ
- 上の歯が下の歯を覆い隠している
これらの歯並びの場合、奥歯の噛み合わせに問題があったり、前歯の噛み合わせにトラブルを抱えているケース、左右一方で噛み合わせが反対になっている場合など症状は様々。歯並び不正があると同時に噛み合わせにも不具合が生じているケースが多いです。
噛み合わせが悪いと肩こりや頭痛の原因になりやすく、ストレートネックからの肩こりや頭痛をさらに助長してしまう可能性があります。
ご自身の歯並びがどんな状態なのかを知るためには、歯科医師に相談するのがオススメです。
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インタビュー・体験談
ストレートネックの人が歯列矯正をするメリットとデメリット
メリット |
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デメリット |
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メリット
頭痛や肩こりなどの症状が軽減しやすい
歯列矯正を行うことで、不均一だった噛み合わせが整います。
噛み合わせのバランスが整うことでお口回りの筋肉やアゴ周りの筋肉の負担が少なくなり、首や肩の筋肉の負担が減って頭痛や肩こりも改善する傾向がみられることも。
口呼吸やいびきの改善に繋がる
ストレートネックの人は何もしなくても頭がやや下を向いています。気道が狭くなりやすく、呼吸がしづらくなるので無意識に口呼吸になってしまっていることがあります。口呼吸になっていると、歯並びがガタガタになってしまうことがあり、アデノイド顔貌がみられることも。歯並びが崩れると、噛み合わせも崩れてしまうことが多いです。
また、横になったときに頭の位置が高くなるので、首が窮屈になって気道が狭くなります。歯並びが悪いと寝ている間に舌がのどの奥に落ち込みやすく、気道がより狭くなるため、いびきをかきやすくなります。さらに悪化すると睡眠時無呼吸症候群を引き起こす可能性も。
歯列矯正を行うことで歯並びと噛み合わせが改善するので、口呼吸するリスクが減ります。また、噛み合わせを整え舌の落ち込みを防ぎ、アゴを正しい位置にもどしてあげることでいびきの改善に繋がることがあります。
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全身の歪みや姿勢の改善に貢献しやすい
噛み合わせが崩れていると、口元の歪みや顔の左右バランスが不均一になりやすいです。それが全身の歪み、姿勢の悪化に繋がっていくので、ストレートネックの原因になることも。
歯列矯正を行うことで噛み合わせが整います。全身の歪みや姿勢の改善に貢献するので、ストレートネックの症状軽減にも繋がるでしょう。
虫歯や歯周病、口臭の予防に繋がる
ストレートネックとは直接関係ありませんが、歯列矯正をすることで歯並びが綺麗になり、歯磨きがしやすくなるのは大きなメリット!
歯磨きがしやすくなると、自然と磨き残しが少なくなります。そうすると虫歯や歯周病のリスクが下がり、口臭の発生も予防することができます。
口元に自信が持てるようになる
歯列矯正をすると歯並びが整うので、口元の美しさに磨きがかかります。歯並びが綺麗だと、気分が上がってきますよね。鏡をみるたび嬉しくなり、自分に自信が持てるようになるでしょう。
さらに、歯を出して笑うことに抵抗がなくなって笑顔が増えるので、好印象を与えられるようになるでしょう。
歯列矯正はストレートネックの改善に繋がるだけではなく、コンプレックスを解消し美しい口元を手に入れるチャンスでもあります。
デメリット
費用がかかる
歯列矯正することで得られるメリットを考えると、治療することを是非ともオススメしたいですが、基本的に自費診療なので高額になりがち。歯並びによっても個人差は大きく、費用は約10~170万円程度と幅があります。金額に幅はあるものの、一気にまとまった費用を払うとなると尻込みしてしまうものです。
費用を抑えるコツは、矯正方法の選び方と支払い方法にあります。
・矯正方法
歯列矯正にはマウスピース矯正とワイヤー矯正があり、マウスピース矯正のほうが比較的費用が抑えられる傾向があります。ワイヤー矯正のほうが適応できる歯並びが多いのですが、もしマウスピース矯正とワイヤー矯正、どちらもできる歯並びと言われたときは、マウスピース矯正のほうが支払いが少なくてすみやすいのでオススメ。
【あわせて読みたい】マウスピース矯正とワイヤー矯正はどちらが効果的?メリット・デメリットを一覧でご紹介
・支払い方法
一気に高額な費用を払うのが難しい場合がありますよね。そんなときは、以下の方法を活用すると◎
一度に支払う費用が抑えられ、歯列矯正を続けやすいでしょう。
- 院内分割支払い
- クレジットカード分割払い
- デンタルローン
さらに、歯列矯正では医療費控除を受けられることがあります。そうすると、治療費の一部が戻ってきます。
くわしい活用法については以下の記事をご参照ください。
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症状が一時的に悪化する可能性がある
歯列矯正でストレートネック自体が悪化することは基本的にありません。むしろ、歯列矯正をすることで噛み合わせが改善するので、ストレートネックで起きる症状が改善する可能性があります。
しかし、一時的に噛み合わせが変化する関係で噛み合わせの違和感が生じて、首や肩に負担がかかることがあります。治療の終盤になると歯並びが整ってくるので噛み合わせの違和感もなくなってくるので、自然と症状はおさまってくるでしょう。
ただし、いつまで経っても噛み合わせの違和感が強い、軽減が見られない場合は何らかの問題が生じていることがあります。不安になったときは速やかに担当医に相談するようにしましょう。
歯列矯正とストレートネック よくある質問
ストレートネックを治せば歯並びが良くなることはある?
ストレートネックを治すことで、下アゴの位置が改善するので、噛み合わせは負担のかからないように正しい位置に戻るでしょう。ただ、歯並びのガタガタは噛み合わせの位置だけではなく、アゴや歯の大きさなどによって決まるので、歯並びまで治すのは厳しいです。
歯並びがガタガタなのが気になる場合は、しっかりと専門家である歯科医師に相談してくださいね。
ストレートネックの治療はどこで受ければいい?
ストレートネックによる症状が強く日常生活すら厳しいというときは、整形外科を受診するといいでしょう。ストレートネックの状態によっては手術をしなければいけないこともあります。
そこまでではなけれども症状の改善をしたいときは整骨院で症状を緩和しつつ、生活習慣を見直していくといいでしょう。
他科を頼りつつ、歯列矯正をすることでストレートネックを根本から解決していけるはずです。
まとめ
歯並びとストレートネックは切っても切れない関係にあります。歯列矯正を行うことで、直接ではありませんが、ストレートネックが改善するきっかけにもなり得ます。
噛み合わせがズレていると、ストレートネックに悪影響を及ぼす可能性があります。なので、ストレートネックと歯並び両方でお悩みの方には歯列矯正がおすすめ。噛み合わせを治療して全身の不調緩和につなげてみませんか?
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関連コラム:歯列矯正は安くなる?矯正費用の負担を減らす方法5選!貯金無しでも始めたい人は必見!
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治療内容:透明なマウスピースによる目立ちにくい歯列矯正です。
※千円以下の端数がある場合は、切り上げています。
※費用は治療当時の料金となります。
※自由診療となり保険は適用されません。
※歯並びによってはマウスピースによる治療が出来ない場合があります。
主なリスクと補足事項:
・歯の動きやすさには個人差があります。
・正しい装着方法で決められた時間以上装着しない場合は治療期間が長くなる可能性があります。
・咬合、歯肉退縮、歯根吸収等が発生する可能性があります。
・矯正箇所が元に戻る(後戻り)場合がありますので、治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
・装置装着後と通院における装置調整後は1~3日ほど痛みを伴うことがあります。
・歯の移動が大きい症例などには不向きです。
アットスマイル矯正を受けた人の声
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