歯列矯正

セットバックと歯列矯正、私に向いているのはどっち?メリットとデメリットは?治療方法を徹底比較します!

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口元や顔立ちをなんとかしたいけど、セットバック(外科手術)と歯列矯正、どちらを選択すればいいのかわからないと困っている方もいるのではないでしょうか。

今回はセットバックと歯列矯正について、以下の点をわかりやすく解説します。

  • セットバックとは?歯列矯正との違い
  • セットバックと歯列矯正、向いているケースと向かないケース
  • それぞれのメリットとデメリット

目次

セットバックって?歯列矯正と何が違うの?

セットバックとは、前から4番目の歯を抜歯しながら、その周りのアゴの骨を切ってアゴを後ろに下げる外科手術のことです。骨を削り、空いたスペースにアゴを引っ込めることで口元を整えます。

骨格に問題のあるタイプの出っ歯、受け口、口ゴボで用いられる方法で、口の中からアゴの骨を切るので、顔表面に傷ができることはありません。

セットバックには以下の3タイプがあります。

  1. 上アゴのみのセットバック
  2. 下アゴのみのセットバック
  3. 上+下アゴのセットバック

歯列矯正との大きな違いは、手術があるかどうかということ、出ているアゴの位置を大きく変えられることです。

歯列矯正は、歯並びをキレイにすることで、口周りのバランスを整える治療方法です。外科手術を行うことなく、ある程度、横顔のEラインや口元に変化をもたらすことがあります。

セットバックと歯列矯正、どっちがいいの?

セットバックは、上アゴや下アゴの骨が標準より大きいケースや、上下のアゴの大きさに著しく差があるケースなど、アゴの骨自体に問題があるケースに適しています。手術によって横顔やアゴに大きく変化がみられるので、短期間で変化を実感したい人に向いています。

一方、歯列矯正はセットバックほど劇的に変化するわけではありませんが、手術によるリスクや副作用が心配な人、担当医と相談しながら少しずつ整えたい人にオススメです。歯列矯正で出っ歯や受け口などを引っ込めることで横顔のEラインが整うケースもあります。

セットバックが向いているケース、歯列矯正が向いているケースについて解説します。

【タイプ別】セットバックが向いているケース

①上顎セットバックが向いている人

  • 上アゴが標準より大きい、または下アゴが標準より小さいタイプの出っ歯
  • 上の歯ぐきが出ている、笑うと歯ぐきが目立つガミースマイル(骨格に原因のある場合)

②下顎セットバックが向いている人

下アゴが標準より大きい、または上アゴが標準より小さいタイプの受け口

③上下顎セットバックが向いている人

上下のアゴがどちらも標準より大きいタイプの口ゴボ

歯列矯正が向いているケース

歯列矯正はセットバックに比べて歯並びの適応範囲が広いことが特徴です。歯並びが変化することで、横顔のEラインや口元の改善も期待できます。

歯列矯正できる歯並びの例

歯列矯正には大きく分けて「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正」の2つがあります。骨格に著しい問題がない場合は、歯列矯正で歯並びを整えながら口元を整えていくのがリスクが少ないです。

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セットバックのメリット

治療期間が短い

事前検査やシミュレーション、手術、術後の検査やダウンタイムなど、一連の流れを含めておおよそ半年~1年以内で完了することがほとんどです。

手術自体も1~4時間程度と短く、日帰り手術で済むケースが多いので、外科手術の中でも身体に負担がかかりにくいというメリットがあります。

奥歯のかみ合わせが変化しなくてすむ

セットバックは、骨を引っ込めて前歯の位置を調整する手術です。奥歯のかみ合わせを変えることなくアゴを引っ込めることができるため、奥歯を使って食事をするぶんには食べ物の制限はほとんどありません。

ただし術後1~2週間位までの食事は、熱いもの、堅いもの、辛いものなどの刺激物は避ける必要はあるなど、細かい制限があります。

セットバックのデメリット

口元が引っ込みすぎたり、皮膚がたるむ可能性がある。修正は困難。

セットバックでは、大きくアゴを下げるため、逆に引っ込めすぎて理想の口元ではなくなってしまうケースも存在します。

骨を削るので、手術を行ってしまうと再手術や修正は不可能といっていいでしょう。

また、口元の急激な変化で顔の皮膚が余ってたるんだり、二重アゴになってしまうことも。

どれぐらい口元を引っ込めたいのか、術後に皮膚がたるんでしまった場合はどうするのかなど、あらかじめ、担当ドクターとの十分なすり合わせが重要です。

術後に歯列矯正が必要

セットバックは、前に出てしまっているアゴを引っ込める治療に長けていますが、奥歯のかみ合わせやガタガタの歯並び、八重歯などの歯並びの治療はできません。

また、手術によって前から4番目の歯を抜歯しているので、3番目と5番目の歯の隙間を埋めなければいけません。

手術でアゴが引っ込んだとしても、出っ歯・受け口・口ゴボは同時に歯並びがガタガタしていたり、かみ合わせが整っていないケースも多いです。

そのため、セットバックのみで完璧に治療を終えられることはほとんどなく、歯並びの矯正が必要となります。

全身麻酔をする必要がある

全身麻酔はセットバック手術を行う上で必要不可欠な処置ですが、様々なリスクを伴います。

気管にチューブを挿入する際に歯が欠けてしまったり、チューブで気管が傷つき声がかすれてしまうことがあります。そして、まれではありますが、全身麻酔によって肺炎や悪性高熱症といった合併症が起こる可能性も存在します。

全身麻酔を行う上で起こりうるリスクは、きちんと把握しておく必要があります。

ダウンタイムがある

骨を削っているので、術後には腫れやむくみ、痛みの症状が出てきます。これらが落ち着いてくるまでの期間をダウンタイムといいます。痛みは2~3日で落ち着くことが多く、大きな腫れやむくみは、1~2週間で落ち着くことが多いです。

しかし、完全に腫れやむくみがなくなるまで、早い人で3か月、長ければ半年かかることもあり、ダウンタイムは、個人差が非常に大きい点に留意しておく必要があります。

リスクや副作用の危険性がある

術後の腫れやむくみ、痛み以外にも、内出血や口元のしびれが起こるリスクもあります。

また、お口の中の感覚が鈍くなり、熱いものを食べてやけどをしてしまったり、唇や舌を噛んでしまうこともありますが、術後1か月程度でおさまってきます。

そのほか、頻度はごくまれですが、組織壊死、顔面神経障害、骨膜炎、アレルギーやショック反応などの合併症が起こる可能性も。

もし、手術を受けると決めた際には、十分にリスクを理解したうえで臨みましょう。

手術を受けるメリットとデメリット、どちらが自分にとって大きいかを考えよう

セットバックは、全身麻酔やダウンタイムが必要になってくるだけではなく、術後にも様々なリスクがあります。手術を受けるメリットとデメリットを考えたときに、どちらが自分にとって比重が大きくなるのか天秤にかけ、じっくり検討することが大切です。

近年では、歯列矯正にアンカースクリューの技術を組み合わせることで、かなり大きく歯並びを引っ込めたりできるようになりました。

アンカースクリューは、マウスピース矯正と併用できることがありますので、手術に対して強い不安がある場合は、歯列矯正で治療が可能かどうか検討してみてはいかがでしょうか。

アンカースクリューについてはコチラで詳しく解説しています。

関連記事:矯正用アンカースクリューで何が変わる?顔が短くなる?横顔は変わる?歯列矯正を効率的にする秘密をまるごと解説!

また、アンカースクリューを使用しなくても、骨格に大きな問題がなければ、歯列矯正のみでも口元のお悩みを解決できることがあります。

矯正治療の具体的な費用や期間については、アットスマイル矯正の無料カウンセリングで、歯科医師に詳しく説明してもらえます。また、治療のシミュレーションも作成いたしますので、治療をすると、歯の見え方がどのようになるかなどを実際に見て、疑問や不安を解決してから始めることができます。ぜひご活用ください。

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※検査費用、シミュレーションは有料になる場合もございます。歯科医師との相談は無料です。

歯列矯正のメリット

手術をしなくても横顔のEラインを整えられる

歯列矯正で前歯を後ろに引っ込めると、口元も引っ込みます。そのため、横顔のEラインがキレイになったと感じることがあります。セットバック手術に比べて劇的な変化はありませんが、緩やかにEラインやフェイスラインに変化がみられるでしょう。

ダウンタイムもないため、普通の生活をしながら口元全体を美しくすることが可能です。

歯列矯正でEラインが改善できるケースについて、詳しく知りたい方はコチラの記事をチェックしてみてくださいね。

関連記事:歯列矯正でeラインが改善できるケース・できないケースとは?治療がうまくいくコツもご紹介

ご自身が歯列矯正で横顔をどの程度整えられるかは自己判断が難しいです。レントゲン撮影などの精密検査を受けて、目に見えない骨格の状態を見たうえで矯正歯科のドクターが診断する必要があるためです。気になる方はぜひアットスマイル矯正の提携医院にご相談ください。

アットスマイル矯正とは?

違和感を持たれずに口元を美しくできる

セットバック手術を受けると、突然大きく口元が変化するので周りの人にビックリされることがあります。一方で、歯列矯正は口元がゆっくりと変化していくので周囲に受け入れてもらいやすいです。

さらに、マウスピース矯正では装置が透明なため、矯正治療をしていること自体が気付かれにくいというメリットが。

マウスピース矯正は歯並びを整えながら口元を変えたいけど目立ちたくないという人にピッタリの治療法です。


マウスピース矯正は「アットスマイル」
  1. 透明なマウスピースで目立たない矯正
  2. 世界34カ国以上で使われているマウスピース「クリアコレクト」を採用
  3. 初回相談0円。矯正費用の目安は30~60万円

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年齢によって治療結果が左右されにくい

セットバックは手術なので、年齢が高くなればなるほどリスクや副作用の危険性が高くなります。さらに術後のダウンタイムが長くなりがちで、皮膚がたるみやすかったり、回復も遅れる傾向があります。

一方で歯列矯正は、年齢による制限がなく、治療効果も年齢によって左右されにくいです。もちろん子供の方が動きやすいですが、成人以降はそれほど歯の動きやすさは変わりません。50代以上で歯列矯正を始める方もいます。

関連記事:歯列矯正は大人になってもOK!大人の矯正のメリット・デメリットとは?

始めたいと思ったときにいつでも始められるのは、大きなメリットといっていいでしょう。

歯列矯正のデメリット

変化がゆっくり

歯列矯正は歯をゆっくり動かしていく治療です。個人差がありますが治療完了まで早くても半年、長くなると2年半程度かかることがあります。

「どうして時間がかかるの?短くならないの?」と気になった方は是非コチラの記事もチェックしてみてくださいね。

関連記事:歯列矯正に時間がかかる理由と治療期間を短くするコツは?

器具によっては治療しているのが目立つ

表側に装着するワイヤー矯正は、歯に金具を貼り付けてワイヤーを通すので、金属部分が目立っていかにも矯正している感じが出てしまいます。

しかし、最近ではワイヤー矯正の中でも目立ちにくい金具・ワイヤーを使用したものや、歯の裏側に金具を装着するものがあります。そもそも金具を使わない透明なマウスピース矯正もかなり台頭してきているので、そういった治療法を検討してみてもいいかもしれません。

自分にはどんな矯正方法が合っているのか、矯正方法の種類について詳しく知りたい方はコチラの記事がオススメです。

関連記事:マウスピース矯正とワイヤー矯正はどちらが効果的?メリット・デメリットを一覧でご紹介

セットバックや歯列矯正の費用は?

セットバックと歯列矯正は、どれぐらい費用がかかるのか、表にまとめて比較しました。

治療方法
上セットバック
下セットバック
上下セットバック
歯列矯正全般
費用
約120~200万円

約110~180万円

約180~220万円
約10~170万円

※費用はおおよその目安であり、個人差があります。

一見すると、セットバックと歯列矯正はどちらも同じように費用がかかりますが、セットバック後に歯列矯正を行う必要がある点を考慮すると、セットバックの方が費用がかかるといっていいでしょう。

セットバックと歯列矯正は併用できるって本当?

セットバックはアゴを引っ込める治療に長け、歯列矯正はガタガタの歯並び、八重歯や出っ歯などの歯列不正やかみ合わせを治すことを得意としています。

どちらのメリットも享受できたら嬉しいですよね。

結論から言うと、セットバックと歯列矯正は併用可能ですが、治療する順番に注意が必要です。

セットバック自体が術後の歯列矯正が必要なので、セットバック→歯列矯正の順番で治療を行うことは特に問題ありません。

しかし、抜歯を伴う歯列矯正を先に行ってしまうと、セットバックができない可能性が高いです。なぜなら、セットバックで抜歯する歯と歯列矯正で抜歯をする歯は、基本的に前から4番目の歯と決まっているからです。

手術ができたとしても、骨の削る量や移動できる量が限られてしまい、リスクのほうが高くなってしまうことが多くなります。

セットバックと歯列矯正の両方を考えている人は、以下のどちらかで治療を進めるのがいいでしょう。

  • 先にセットバックを行う
  • 非抜歯の歯列矯正を行ってからセットバック手術を受ける

ただし、歯列矯正は全ての症例が非抜歯でできるわけではないことに注意してください。自分の歯並びが非抜歯でできるかどうか、専門医に相談しておくと安心ですね。

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まとめ

セットバックには短期間でアゴを引っ込められるというメリットがありますが、全身麻酔での骨切り手術になるため後遺症のリスクやダウンタイムが発生するといったデメリットもあります。

一方で、歯列矯正は、歯並びを整えながら口元に変化を感じたい人に、オススメの治療方法です。少しずつ変化していくので担当医と相談しながら、調整していくこともできます。

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  1. 透明で目立たないマウスピースを使った歯列矯正
  2. 世界34ヶ国以上の歯科医院で使われているマウスピースを採用
  3. 前歯だけでなく歯並び全体を矯正することが可能
  4. マウスピース矯正の経験豊富な歯科医院とのみ提携
  5. 全国さまざまなエリアに提携医院があります
  6. 目安金額30~60万円。分割払いやデンタルローンにも対応

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治療内容:透明なマウスピースによる目立ちにくい歯列矯正です。
※千円以下の端数がある場合は、切り上げています。
※費用は治療当時の料金となります。
※自由診療となり保険は適用されません。
※歯並びによってはマウスピースによる治療が出来ない場合があります。

主なリスクと補足事項:
・歯の動きやすさには個人差があります。
・正しい装着方法で決められた時間以上装着しない場合は治療期間が長くなる可能性があります。
・咬合、歯肉退縮、歯根吸収等が発生する可能性があります。
・矯正箇所が元に戻る(後戻り)場合がありますので、治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
・装置装着後と通院における装置調整後は1~3日ほど痛みを伴うことがあります。
・歯の移動が大きい症例などには不向きです。

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