キレイな歯並びを長く維持していくためには、その後の過ごし方がとても重要。ここでは後戻りとは何か、原因と予防のために役立つポイントや再治療の方法・費用についてご紹介します。
後戻りとは
歯列矯正治療が終わった後、再び元の歯並びへ戻るように動いてずれていってしまう現象を「後戻り」と言います。これはワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも、どんな矯正方法においても起こりうることです。
矯正治療が終了して間もないうちは、まだ歯を支える骨がしっかり固まっておらず不安定なため、通常よりも歯が動きやすい状態。特に抜歯などをして歯を大きく動かした場合は後戻りを起こしやすいと言えます。
さらに、歯の位置が動いた後も、周りの組織は元の位置の記憶を残しています。そのため、矯正装置による力がかからなくなると、元の位置に戻ろうとしてしまうのです。時間をかけて、周りの組織に新しい位置をしっかりと記憶させなおす必要があります。
後戻りはどのくらいの確率で起こる?
矯正治療終了してから何もせずにいると、高確率で後戻りが起こります。(様々な要因がありますので、程度には差があります。)
ですが、後戻りを最小限に抑え、キレイな歯並びをキープする方法はあります。次の項目でご紹介しますのでしっかり対策していきましょう!
後戻りを防ぐ4つのポイント
ポイント1:リテーナー(保定装置)をきちんと使おう
リテーナー(保定装置)とは矯正が終わった後に着ける装置で、歯や周りの組織を固定させるために使います。いわばギブスのような物です。
後戻りする原因で一番多いのが、リテーナーの使用を怠っていたことによるもの。つまり、整った歯並びを維持していくためには欠かせない装置なのです。
後戻りしないためのリテーナーの使用方法
矯正治療終了後間もないうちは、歯がとても動きやすい状態です。1年ほどは少なくとも1日20時間以上の装着が必要です。その後、徐々に着用時間を短くしていきます。
継続的な使用でキレイな歯並びを維持
リテーナーの使用期間は、おおよそ 矯正治療期間+半年 ほどが平均的です。個人差がありますので、歯科医師の指示に従いましょう。
しかしながら、後戻りのしやすさには、元の歯並びやかみ合わせ、お口の周りの筋肉状態や癖、生活習慣など、様々な要因があります。また、加齢などによって状況は常に変化し、歯は一生動き続ける可能性があるのです。
ですがリテーナーを継続して使い続けていれば、お口の中のちょっとした変化にも気づきやすく、万が一後戻りしてしまっても少しの調整で済みます。リテーナーがきつい、合わないといった変化があった時は早めに歯科医に見てもらいましょう。後戻りが大きくなる前に対処できます。
リテーナーは自己判断で勝手にやめたりせず、さらには保定期間終了後も、定期的に歯科医院にてチェックやメンテナンスを受けることが、キレイな歯並びを維持していくためのポイントです!
ポイント2:”癖”を見直そう
毎日無意識に行ってしまっている癖。実は、些細な力であっても、毎日継続的に加わることで歯並びに影響を及ぼしてしまう場合があるのです。その力はなんと矯正装置の数倍とも言われます。
歯並びに影響してしまう癖にはどんなものがあるのか見ていきましょう。
- 歯ぎしり
- 食いしばり
- 指しゃぶり
- 爪を噛む
- 唇を巻き込む
- 舌で歯を押す
- 片側のみでものを噛む
- 頬杖
- 口呼吸
- うつ伏せ寝、横向き寝
- 猫背など悪い姿勢
舌の癖や口呼吸などについては、MFT(口腔筋機能療法)といったお口周りのトレーニングを行うことで改善する場合もあります。MFTの指導を行っている歯科医院もありますので、確認してみてください。
癖の改善やトレーニングは、矯正治療前や治療中にもできます。心当たりがあればなるべく早いうちに対処したほうが良いでしょう。その積み重ねが、整った歯並びのための第一歩なのです。
ポイント3:歯周病の予防を徹底しよう
家を建てるとき、地盤を気にする方は多いはず。お口の中も同じこと。地盤、つまり歯を支える骨の状態が良くないと、歯は傾いてしまい、結果的に歯並びが崩れていってしまいます。
歯周病は進行していくと、歯の周囲の骨を溶かしていきます。矯正前や矯正中はもちろんのことですが、矯正終了後もセルフケアや定期検診を怠らず、歯周病にならないよう十分に気を付けましょう。
ポイント4:自己判断で治療をやめない
気になるところの歯並びが治ったと思って、患者さんが自己判断で治療を途中でやめてしまったとき、一見きちんと歯が並んでいるように見えても、かみ合わせが合っていないことがありえます。
かみ合わせが正しくないと、歯には変な方向に力が加わり、結果的に歯並びが崩れていってしまいます。もちろん物を噛みづらかったり、顎関節症や頭痛・肩こりの原因になる場合もあります。
自己判断で中断してしまうと、それまでの努力は水の泡となってしまいますので、くれぐれもやめましょう。
後戻りしたら自力で治せる?
結論から言うと、後戻りを自力で治そうとするのはやめましょう。
矯正治療とは、わずかな力加減や向きなどを包括的に調整しながら行う、大変専門的で繊細な作業です。指や器具で押すなど、むやみやたらに歯に力をかけると、力がかかりすぎて歯の根が短くなってグラグラしてきたり、歯の神経が死んでしまう恐れもあります。
また、マウスピース矯正をされていた方であれば、以前のマウスピースをはめて治そうとする方がいますが、これもNGです。必ずしも前のマウスピースがピッタリはまるように後戻りするわけではありません。勝手に判断せず、一度診察を受けましょう。
ではここからは、後戻りをしてしまった場合の対処方法をご説明いたします。
後戻りしたらまた治療が必要?
まず、歯並びやかみ合わせに違和感を感じたら、できるだけ早く歯科医院で診てもらいましょう。もし再治療を行う場合、後戻りの程度が軽いほうが期間も費用も抑えることができます。
後戻りしてしまった場合の対応はその程度によって異なります。ごくわずかであれば、リテーナーの使用で様子を見ることもありますし、小さな隙間を治すのであれば、リテーナーの調整で治る場合もあります。
しかしながら、ガタガタができてしまってそれを治したい場合は、再治療が必要になります。後戻りしてしまった状態から、改めて治療計画を作成して進めていきます。
ワイヤー矯正によって再治療
後戻りの状態によっては、部分矯正と言って一部だけにワイヤーを付けて治療することもあります。かなり大幅にずれてしまっていると、しっかり装置を付けなければならない場合もあります。
マウスピース矯正によって再治療
ワイヤー矯正に比べると、装置を接着する必要がないので治療の負担が少ないです。後戻りは、元々の状態に比べると軽度な歯並びの悪さであることがほとんどですので、以前はワイヤー矯正で治療をした方でも、再治療はマウスピースで行うことも多いです。
後戻りは前より安く治療できる?
費用については、後戻りの状態や歯科医院ごとに異なりますが、程度が軽いほど費用も抑えられます。以前の治療費の半分以下ほどでおさまるケースが多いです。
矯正治療を行った歯科医院とは違う医院にて再治療を行う場合や、時間がかなり経過してしまっている場合には、また1から検査等を行う必要があるため、ある程度費用はかかってしまいます。
まとめ
後戻りを防ぐポイントは、次の4つ。
- リテーナーを正しく使用する(継続的な使用が効果的)
- 歯並びに影響する”癖”をなおす
- 歯周病を予防する
- 自己判断で治療をやめない
また、もし後戻りが起きてしまったら、早期発見・早期治療が重要。程度が小さいほど期間も費用もかけずに治すことができます。
すでに後戻りした歯並びが治るかどうか、費用は安く済ませられるか知りたいなら歯科医師に相談するのが近道!
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関連コラム:歯列矯正は安くなる?矯正費用の負担を減らす方法5選!貯金無しでも始めたい人は必見!
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アットスマイル矯正では出っ歯やガタガタの矯正はもちろん、奥歯のかみ合わせの矯正にも対応しています。横顔のEラインでお悩みの方もお気軽にご相談ください。
治療内容:透明なマウスピースによる目立ちにくい歯列矯正です。
※千円以下の端数がある場合は、切り上げています。
※費用は治療当時の料金となります。
※自由診療となり保険は適用されません。
※歯並びによってはマウスピースによる治療が出来ない場合があります。
主なリスクと補足事項:
・歯の動きやすさには個人差があります。
・正しい装着方法で決められた時間以上装着しない場合は治療期間が長くなる可能性があります。
・咬合、歯肉退縮、歯根吸収等が発生する可能性があります。
・矯正箇所が元に戻る(後戻り)場合がありますので、治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
・装置装着後と通院における装置調整後は1~3日ほど痛みを伴うことがあります。
・歯の移動が大きい症例などには不向きです。
アットスマイル矯正を受けた人の声
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