歯列矯正

マウスピース矯正のリファインメントってなに?詳しい流れや費用について解説します。

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マウスピース矯正では、治療を始める前にしっかりと精密検査を行い、歯の動きの計画を立てます。しかし、歯の動きには個人差があるため、治療計画から誤差が出てしまうことも少なくありません。

この誤差を修正したり、最終的な仕上がりを微調整するために必要になるのが「リファインメント」です。

本記事では、そんなリファインメントの流れや重要性、費用について詳しく解説します。理想的なキレイな歯並びにする上で非常に大切な工程ですので、マウスピース矯正を検討中・治療中の方はぜひ覚えておいてくださいね!


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目次

マウスピース矯正のリファインメントとは?

マウスピース矯正で行うリファインメントとは、当初の計画と実際の歯の動きにズレが生じたり、噛み合わせの調整などが必要になった場合に、マウスピースを追加して修正することです。

歯の動きは個人差があるため、実はマウスピース矯正を受ける方のおおよそ8割が、1~3回程度リファインメントを行っています。決して珍しいことではありません。

マウスピース矯正のルールを守って正しく使用していても、リファインメントが必要になることもあります。リファインメントを行うからといって、必ずしも自己管理不足というわけではありませんのでご理解ください。

リファインメントはいつする?

リファインメントを行うタイミングは人によって異なりますが、基本的には歯並びがある程度並んできた、治療の中期以降に行われることが多いです。予定のマウスピースの枚数がすべて終了した後に、追加で調整をすることもあります。

中には、矯正を進めていくなかで患者さんから「もっとこういう歯並びにしたい」というご要望があり、治療計画を修正することも。

リファインメントが必要になるかどうかは歯の動き次第なので、最初の段階で判断することは非常に難しいです。

リファインメントを行うと、治療期間が延長したり追加費用がかかる場合もあります。次の項目から詳しく解説していきますね。

リファインメントにかかる期間

リファインメントを行う回数は1~3回ほどが多いです。1回のリファインメントにつき追加されるマウスピースの枚数は15~30枚程度が一般的。

また、新しいマウスピースを製作するのに数週間~2ヶ月ほどかかるので、1枚のマウスピースを1~2週間使用するとしても、少なくとも半年から1年ほどは延長すると考えておきましょう。

正確な治療期間は、歯並びの状態や患者さん側の協力度によっても異なってくるため、リファインメントが必要と判断された場合には、歯科医師と具体的な治療計画について十分に話し合っておくことが大切です。

関連コラム:マウスピース矯正の期間はどれぐらい?早く終わる歯並び、長くかかる歯並びの違いはあるの?

リファインメントの費用

リファインメントの費用は、歯科医院の料金体系・プランによって大きく異なります。

歯科医院の料金体系には大きく分けて以下の2つのパターンがあります。

  1. 治療前に全額を支払うトータルフィー制(総額固定料金制)
  2. 通院しながら装置代金や調整料の代金を支払う都度払い制(処置別支払い制)

1のトータルフィー制の場合、リファインメントに追加費用が発生しないこともあります。ただし、歯科医院によってトータルフィーの範囲が異なるので、注意が必要。リファインメントが含まれない場合には追加費用がかかります。

2の都度払い制の場合は、リファインメントを行うのに追加費用が発生する可能性が高いです。1回のリファインメントの費用相場は2~20万円程度と、歯科医院や歯並びの状況によって幅があります。再検査などに別途費用がかかる場合も。

歯科医院の料金体系とは別に、マウスピースのブランドによってプランが決まっていることもあります。

契約するプランによって使用できるマウスピースの枚数が決まっており、上限枚数をこえる追加マウスピースは費用がかかるという仕組みです。マウスピースの枚数が無制限というプランであれば、追加費用が発生しない、もしくは検査費用のみ追加でかかるということもあります。

場合によっては追加費用によって予算をオーバーしてしまう可能性もありますので、治療を開始する前には、リファインメントの可能性とその際にかかる費用についてもきちんと確認しておくのがおすすめです。

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私の場合は歯列矯正でいくらかかる?どんな治療方法があるの?

ご自身が歯列矯正でいくら治療費がかかるのか、どんな治療方法があるのかを知るためには、歯科医師に相談するのが一番の近道です。

なぜなら歯の動きは、歯根や歯の周りの骨、アゴや骨格などを総合的に見て、歯科学的な観点で考える必要があるからです。

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リファインメントの流れ

リファインメントを行うには新しい治療計画とマウスピースが必要になります。基本的な流れは以下の通りです。

  1. 現状の評価と精密検査
  2. 治療計画の再設計・説明
  3. 新しいマウスピースの製作
  4. リファインメントに必要な処置の実施とマウスピース装着

一つずつ解説します。

①現状の評価と精密検査

通常の矯正治療の流れで、定期的に歯科医師のチェックを受けます。その段階で歯の動きが治療計画とズレていたりマウスピースのフィットなどに問題がある場合、リファインメントが必要かどうかを歯科医師が判断します。

リファインメントが必要と判断された場合には、レントゲン撮影やお口の中とお顔の写真撮影、歯型採りなどの精密検査を行います。

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②治療計画の再設計・説明

検査結果にもとづいて、歯科医師がリファインメント用の治療計画を立て直します。患者さんに新しい治療計画の内容、費用、治療期間などを説明し、同意を得られたのちに追加のマウスピースの製作に移ります。

追加費用が発生する場合には、この段階で支払いを行うことが多いです。

③新しいマウスピースの製作

精密検査の結果と治療計画を製作会社や工場に送り、マウスピースを製作してもらいます。国内で作られることもありますが、海外で作成することが多く、工場から歯科医院に届くまでは約1~2ヶ月ほどかかることが多いです。

新しいマウスピースが手元に届くまでの期間には、後戻りを防ぐために直前まで装着していたマウスピースを使い続けてもらいます。マウスピースの装着をやめてしまうと、高確率で後戻りを起こし、新しいマウスピースが入らなくなってしまうからです。

特にこの期間は、使用しているマウスピースを破損・紛失しないように十分気をつけましょう。

関連コラム:矯正後の後戻りは防げるの?自分で治せる?後戻りに関する疑問を解決します!

④リファインメントに必要な処置の実施とマウスピース装着

リファインメントでは新たに治療計画を作成するため、追加の処置が加わることがあります。主な追加処置は以下の通り。※追加の処置が必要かどうか、どんな処置を行うかは患者さんの状況によって異なります。

  • アタッチメント(歯の表面に接着する補助装置)の追加、変更
  • IPR(歯と歯の間をわずかに削って隙間を作る)の実施
  • ゴムかけの追加、変更

追加の処置が完了したら今までと同じく、新しく製作したマウスピースを指示された期間で装着・交換して治療を行っていきます。

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リファインメントが必要になりやすいケース

リファインメントはマウスピース矯正を受ける方のおおよそ8割が行っており、決して珍しいことではありません。中でもリファインメントが必要になりやすい傾向があるケースについて、ご紹介いたします。

※以下のケースでは必ずリファインメントが必要になるというわけではありません。歯の動きは個人差が大きいため、患者さんの状況によります。

マウスピースを正しく装着していない

マウスピース矯正では患者さん自身で矯正装置の取り外しや管理を行うため、歯科医師の指示通りにマウスピースを装着していないと、計画通りに歯が動かない原因になります。

特に以下の場合は注意が必要。

  • 決められた時間装着していない(基本的に一日20~22時間以上)
  • 交換する時期を守っていない
  • マウスピースの順番が違う
  • マウスピースがしっかり歯にはまっていない(チューイーを使用していない)
  • マウスピースが破損・変形したまま使っている
  • アタッチメントがはずれたまま使っている
  • ゴムかけを怠っている
  • 歯やマウスピースのケアを怠っている

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マウスピースが歯にフィットしづらい

歯の膨隆が少ない場合や歯の高さが低い場合、マウスピースをしっかり固定できずに浮いてきてしまい、マウスピース矯正の効果を十分に得られないことがあります。

マウスピースが固定されにくい部分にアタッチメントをつけて保持力を高める場合がありますが、見た目が気になるからといってつけていない場合にも起こり得ます。

お口周りの癖がある

毎日無意識に行ってしまっている癖は、些細な力であっても歯並びに与える影響は矯正装置の数倍とも言われ、治療の効果に影響を及ぼすことも。

歯並びに影響してしまう癖には以下のようなものがあります。

  • 歯ぎしり
  • 食いしばり
  • 指しゃぶり
  • 爪を噛む
  • 唇を巻き込む、噛む
  • 舌で歯を押す
  • 片側ばかりでものを噛む
  • 頬杖
  • 口呼吸
  • うつ伏せ寝、横向き寝
  • 猫背など悪い姿勢

心当たりがある場合には意識的に見直してみましょう。歯科医師に相談してみるのもアリです。

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新陳代謝が悪い

歯が動くのは、歯の周りの組織や骨の代謝によって起こります。そのため新陳代謝が悪いと歯の動きが悪くなることも。

特に注意が必要なのがタバコです。タバコを吸うことで血流が悪くなるため、身体はもちろん、歯の周りの代謝も下がります。矯正において歯が動くスピードが遅くなる可能性もあるので気をつけましょう。

歯が計画通りに動いてほしいと思うなら、規則正しい生活や食事、睡眠時間などに気を付けて体の新陳代謝を高めておくことがオススメです。

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歯を動かす距離が大きい

大きく歯を移動させたいケースでは少しだけ動かす場合に比べると、歯に長く力をかけ続ける必要があるため、時に治療が計画通りに進まないことがあります。

抜歯矯正が必要な場合などは歯を動かす距離が大きくなりやすいです。

歯の捻転や重なりが大きい

向きが正常な歯に比べると、歯の捻転や重なりなど向きの問題を改善するには時間がかかる傾向があり、治療計画通りに進まないケースもでてきます。

その他にも、歯列不正が重度であるほど初期の治療計画ではカバーしきれない微調整が必要になりやすいです。

関連コラム:マウスピース矯正で捻転歯を治療するときの費用や期間は?実際の症例をご紹介します

リファインメントを避けるために気をつけたいポイント

リファインメントは必ずしも患者さんの自己管理不足が原因ではありません。しっかりと管理できていてもリファインメントが必要になることもあります。

しかし、治療を計画通りに進めるために、ご自身でできることは気をつけておくに越したことはないでしょう。

経験豊富な歯科医師を選ぶ

近年では、治療計画をAIシステムが算出してくれるものもあります。しかし、AIの分析を鵜呑みにして細かい調整を行わないで治療を実施すると、計画通りに進まないことがあります。トラブルがあっても対応できないことも。

AIの情報を鵜呑みにせず、知識と経験から個々の患者さんに合わせた調整を行うことのできる歯科医師を選びましょう。

また、治療のメリットだけでなくデメリットやリスクについても正しく説明してくれることや、気軽に相談しやすい雰囲気かどうかも大切。

治療を始める前や治療中には、歯科医師と十分コミュニケーションをとり、ご自身の希望や理想をしっかりと共有しておきしょう。それをもとに、より効果的な治療計画を立てることができます。

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装着時間や交換時期などのルールを守る

マウスピース矯正は、マウスピースを装着している時間のみ歯が動きます。すなわち、装着時間によって矯正結果が左右されてしまうということ。マウスピースをはずしている時間が長くなると思った通りに歯が動かず、治療が計画通りに進まなくなってしまうのです。

1日20~22時間以上の装着時間が確保できるよう、自分で装着時間を管理することが非常に大切。食事と歯磨き以外の時間は装着し続けるようにしましょう。

また、治療計画に沿ってマウスピースを交換することで歯が動いていくため、勝手にマウスピースを交換したり、交換時期を過ぎたにも関わらず同じマウスピースを装着し続けないようにしてください。

あわせて頬杖などの口周りの癖や、喫煙など生活習慣を見直すとさらに治療の効果を最大化できるでしょう。

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お口の清潔を保つ

治療の途中で虫歯や歯周病になると、歯が思ったように動かなかったり、矯正治療が一時ストップしてしまうこともあります。虫歯によって歯の形が変わってしまうと、マウスピースを作り替える必要が出てきたり、治療計画を変更しなければならなくなってさらに治療期間が延びることも。

そんなことにならないよう、マウスピースをはずして飲食をしたあとは、丁寧な歯磨きとマウスピースの洗浄を行ってから再装着しましょう。

歯ブラシだけではなく、歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助清掃用具を使うのがオススメです。

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まとめ

マウスピース矯正のリファインメントとは、歯の動きが当初の計画通りではなかったり微調整が必要な場合に、治療計画の修正およびマウスピースの追加を行うことです。

予定よりも治療期間が延びてしまうことを懸念する方もいるかもしれませんが、より理想の歯並びに近づくためには非常に重要な工程と言えます。また、歯の動きは個人差が大きく、正しくマウスピースを装着していても誤差が出てしまうことはありますので、リファインメントが入ったからといって気を落とす必要はありません。

とはいえ、ご自身でできる努力やマウスピース矯正のルールはしっかりと守って、マウスピース矯正の効果を最大限に得られるよう心がけて治療に臨みましょう!

これから歯列矯正を考えている方は、ご自身の歯並びを治すためにはどんな治療が必要か、詳しいプランや追加費用の有無など、予めよく確認しておくことをおすすめします。アットスマイル矯正では、初回カウンセリングで歯列矯正の詳細をじっくり聞くことができますので、ぜひご活用ください!

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治療内容:透明なマウスピースによる目立ちにくい歯列矯正です。
※千円以下の端数がある場合は、切り上げています。
※費用は治療当時の料金となります。
※自由診療となり保険は適用されません。
※歯並びによってはマウスピースによる治療が出来ない場合があります。

主なリスクと補足事項:
・歯の動きやすさには個人差があります。
・正しい装着方法で決められた時間以上装着しない場合は治療期間が長くなる可能性があります。
・咬合、歯肉退縮、歯根吸収等が発生する可能性があります。
・矯正箇所が元に戻る(後戻り)場合がありますので、治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
・装置装着後と通院における装置調整後は1~3日ほど痛みを伴うことがあります。
・歯の移動が大きい症例などには不向きです。

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