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歯ぎしりや食いしばりをしていてもマウスピース矯正はできる?リスクから治療のコツまで徹底解説

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歯列矯正を検討する中で、歯ぎしりの癖があるとマウスピース矯正ができないのでは?と心配になっている方もいるかもしれません。

もしくは、マウスピース矯正で歯並びのついでに歯ぎしりも治せないかなと思ったことはありませんか?

今回の記事では、歯ぎしりや食いしばり癖のある人がマウスピース矯正を受ける場合のリスクや注意点、治療のコツを解説します。

歯ぎしり・食いしばりの対策もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。


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目次

結論、歯ぎしりや食いしばりの癖があってもマウスピース矯正は可能ですが、リスクや注意点を把握して選択する必要があります。

歯ぎしり・食いしばりの程度がひどい場合や歯並びによっては、マウスピース矯正ではなくワイヤー矯正を選んだほうが良いケースも。

ご自身の状態がマウスピース矯正で治療可能かどうか自己判断するのは非常に難しいため、まずは歯科医師にしっかり診てもらいましょう。

マウスピース矯正中の歯ぎしり・食いしばりのリスク

マウスピース矯正は、薄い樹脂でできたマウスピースを、睡眠時も含め1日20~22時間つけていなければなりません。そのため、歯ぎしりや食いしばりの癖があると以下のような影響を及ぼす可能性があります。

  • マウスピースが変形したり壊れる
  • かみ合わせが悪くなる
  • 歯ぎしり・食いしばりが悪化することがある
  • 歯が動きにくくなったり痛みを感じやすくなる
  • 治療期間が延びる

※あくまで可能性があるということであり、必ずしもすべてのリスクが起こるわけではありません。

ひとつずつ解説します。

マウスピースが変形したり壊れる

無意識の歯ぎしりや食いしばりの力は、食事の時にかむ力の3倍以上、人によっては約250㎏以上もの力がかかると言われています。

薄い樹脂製のマウスピースにそれだけの力がかかれば、変形やヒビが入ったり壊れてしまう可能性もあります。

かみ合わせが悪くなる

マウスピース矯正では、マウスピースの厚みの分だけ前歯よりも奥歯が先にあたるようになります。その状態で歯ぎしりや食いしばりをすると、奥歯に大きな負荷がかかって歯ぐき側に押し込まれる「圧下」が過度に起こりやすくなります。

奥歯の圧下量が多すぎると上下の奥歯の間にすき間ができて噛み合わなくなってしまう「臼歯部開咬」という状態になってしまうこともあります。

反対に、奥歯のかみ合わせを浅くしたい前歯の開咬のケースにおいては、歯ぎしり・食いしばりの力が治療の助けになることも。

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歯ぎしり・食いしばりが悪化することがある

マウスピースをはめると違和感や厚みが出るので、どうしても噛みしめたくなってしまいがち。

また、噛む力が強くかかると歯の神経が過敏になったり知覚過敏の症状がでることも。それらの刺激によって筋肉がこわばると、食いしばりの症状を助長する可能性もあります。

歯が動きにくくなったり痛みを感じやすくなる

歯列矯正では、歯を前後左右に動かして治療をすることがほとんど。食いしばりによって歯に上下方向の圧力をかけ過ぎていると、横方向への歯の動きを妨げてしまう可能性があります。

また、歯ぎしりや食いしばりの力によって歯の神経が過敏になっていると、矯正の力によって発生する痛みをさらに強く感じてしまうことも。

関連コラム:マウスピース矯正って痛いの?痛みの原因や対処法、ワイヤー矯正との比較についてもご紹介

治療期間が延びる

歯ぎしり・食いしばりによってマウスピースが変形したり壊れたりしてしまうと、治療がストップして計画通りに進まないことがあります。

損傷がごく軽度の場合は歯科医院で補修し、そのまま使うこともあります。しかし、作り直しが必要になった場合には、発注したものが届くまで時間がかかります。特に海外製のマウスピース矯正の場合には長くかかり、その分治療が伸びてしまうことに。

また、歯ぎしりや食いしばりによる圧力で奥歯が沈み込みすぎてしまうと、場合によっては一旦マウスピースを中断しなければならないこともあります。治療を中断している間には、沈み込んだ奥歯を引っぱり出す(挺出)処置が必要になることが。そうなると本来の歯並びの治療が長引いてしまいますので注意が必要。

歯ぎしり・食いしばりがある場合の対処法

意識的に噛みしめないようにする

歯ぎしりや食いしばりは、無意識に行ってしまっていることがほとんどのため、意識してマウスピースを噛みしめないようにすることがもっとも大切(認知行動療法と言います)。

とはいえ、常に意識しておくことは難しいですよね。「歯を離す」「食いしばらない」と書いた付箋を目に付くところに貼っておいたり、スマホのリマインド機能やホーム画面に設定しておくのも非常に有効です。

クリニックによっては歯ぎしりや食いしばりといった癖(TCH:Tooth Contacting Habit)を緩和するためのプログラムを実施している場合もあるため、チェックしてみるのもあり◎

食事はゆっくり

マウスピースをはずしている時も注意が必要。

矯正治療の途中で、一時的に噛み合わせが強く当たってしまうことがあります。そんな時に強く噛みしめたり、急いで食事をするなどして上下の歯が強く当たると、歯にダメージを受ける恐れがあるため、十分に注意が必要です。

マウスピースの調整

対症療法ではありますが、マウスピースの強く当たっている部分だけ厚みを少し削ってあげることで、歯にかかる圧力を多少なりとも弱め、沈み込みを防げることもあります。

ただし調整は慎重に判断して行う必要があるので、くれぐれもご自身で勝手に行わないでください。必ず歯科医師に診てもらいましょう。

ボトックス注射

ボトックスは筋肉を緩める作用があります。その働きを利用して、咬筋の動きを抑制することで歯ぎしりや食いしばりを緩和します。

効果は永続的なものではなく、約4~6ヶ月が目安(個人差があります)。定期的に治療を行うことで効果の持続や症状の改善が顕著になる傾向があります。

どのくらい継続するべきか、歯科医師と相談しながら進めていきましょう。

※妊娠中・授乳中・妊娠を望まれている方には使用できません。

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インタビュー・体験談

マウスピースが壊れたらどうする?

歯ぎしりや食いしばりでマウスピースが壊れてしまったら、速やかに担当医に連絡しましょう。

補修して使い続けるか、作り直しが必要かなどを判断してもらう必要があります。マウスピースの交換時期が近い場合には、次のマウスピースを前倒しで始めることも。

また、作り直している間は一つ前のマウスピースを着けるように指示されることもありますので、念のため前のマウスピースは保管しておくと安心です。

マウスピースが壊れてしまった時、くれぐれも以下のようなことはやめましょう。

  • 壊れたマウスピースを自己判断で使い続ける
  • 接着剤などで自分で修理する

壊れたマウスピースをそのまま使っていると、破損した部分で歯ぐきや粘膜を傷つけてしまったり、歯がきちんと動かない可能性があります。

自分で修理した場合にも同様で、予定とは違う方向に歯が動いてしまえば治療期間が延びるなどのトラブルに繋がります。また、いざクリニックに持って行っても正しく修復できずに作り直しになることも。

マウスピース矯正で歯ぎしり・食いしばりは治せる?

歯ぎしりや食いしばりが気になるといって歯医者に行くと、マウスピース(ナイトガード・スリープスプリント)の作成を勧められたことがある方もいるかもしれません。

そのため、マウスピース矯正のマウスピースにも同じような目的があると思われがち。

しかし、あくまで矯正用マウスピースは歯並びを整えるためのものであって、歯ぎしり・食いしばりを改善する目的はありません

歯ぎしり用のマウスピースは歯やアゴへのダメージを防ぐために厚さも1~2mmほどありますが、矯正用は0.5mm以下と非常に薄いです。そのため、強い力がかかると壊れやすく十分に歯を保護することはできません。

一定の効果がある場合も

矯正用のマウスピースは歯ぎしりや食いしばりを改善する目的はありません。

とはいえ、ある程度は歯のすり減り等を防ぐ効果が期待できます。また、歯並びが原因で歯ぎしりや食いしばりをしていた場合、マウスピース矯正で歯並びや噛み合わせが整うことで改善するケースも。

マウスピースを着けている間、長期にわたって噛みしめないように意識しているとその状態を筋肉が覚え、自然と緩和していく可能性もあるでしょう。

よくある質問

歯ぎしり・食いしばりの改善方法は?

歯ぎしりや食いしばりの原因は、ストレスや歯並び、かぶせ物の影響など多岐にわたります。まずは歯科医に診てもらって正しい原因をみつけることが必要。

クリニックでは、かぶせ物の調整や歯ぎしり用のマウスピースの作成など歯ぎしりの原因に合わせた治療を行います。また、ご自身でも日常生活の中で歯ぎしり・食いしばりを緩和させるためにできることがあります。

  • 日常的に上下の歯を離すように意識する(付箋やスマホのリマインドなどを活用)
  • 咬筋(噛んだ時に盛り上がるエラの部分)・側頭筋(こめかみの辺り)をマッサージする
  • ストレスや睡眠不足の解消

特にストレスや睡眠不足があると、寝ている間の歯ぎしりや食いしばりにつながりやすいです。お酒・タバコや寝る前のスマホを控えたり、適度な運動や栄養摂取といった生活習慣を見直すことが大切になります。

歯ぎしり・食いしばりが歯に与える影響

歯ぎしりや食いしばりの力は思っているよりも大きく、軽視すべきではありません。歯や身体に起こりうるさまざまな問題について、代表的なものを以下に挙げていきます。

  • 歯がすり減って噛み合わせが崩れる
  • 歯が欠ける
  • 歯や歯の根っこが割れる→抜歯になることも
  • 詰め物が取れやすい
  • 歯並びが乱れる
  • 歯周病が悪化する
  • 知覚過敏を引き起こす
  • 顎関節症を引き起こす

こうしたお口の中のトラブルだけでなく、頭痛や肩こり、腰痛などといった身体の不調にもつながります。また、咬筋が発達するとエラが張って顔が大きく見えてしまう可能性も。

もし歯のすり減りやアゴが痛むといった症状があったり、家族から歯ぎしりを指摘された場合には放っておかずに歯科医院で診てもらうことをおすすめします。

まとめ

歯ぎしりや食いしばりがあっても、一概にマウスピース矯正ができないというわけではありません。

しかし、マウスピースの変形や破損などで治療が計画通りに進まなかったり長引いたりする可能性もあるため、状況によってはワイヤー矯正の方が向いているケースも。

長い目で見た時にご自身にとってどんな治療方法が合っているかを知るには、知識と経験のある歯科医師にきちんと見てもらうことが先決!

どうしようかと悩んでいる方のために、アットスマイル矯正では初回無料で歯科医師と相談できる機会をご用意しています。是非このチャンスを活用して、悩みや心配事を解決しちゃいましょう!

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治療内容:透明なマウスピースによる目立ちにくい歯列矯正です。
※千円以下の端数がある場合は、切り上げています。
※費用は治療当時の料金となります。
※自由診療となり保険は適用されません。
※歯並びによってはマウスピースによる治療が出来ない場合があります。

主なリスクと補足事項:
・歯の動きやすさには個人差があります。
・正しい装着方法で決められた時間以上装着しない場合は治療期間が長くなる可能性があります。
・咬合、歯肉退縮、歯根吸収等が発生する可能性があります。
・矯正箇所が元に戻る(後戻り)場合がありますので、治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
・装置装着後と通院における装置調整後は1~3日ほど痛みを伴うことがあります。
・歯の移動が大きい症例などには不向きです。

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