残念ながら、寝る時だけマウスピースを装着しても矯正治療の効果は期待できません。
なぜなら、マウスピース矯正では装着する時間の長さが重要だからです。
歯列矯正を成功させるためには、正しくマウスピースを使うことが大切になります。
今回のコラムでは、マウスピースと装着時間の関係を解説します。さらに、マウスピースを寝る時だけ装着するリスクもお話しているので、ぜひ矯正生活の参考になさってくださいね。
マウスピースの装着が寝る時だけでは効果がない理由
マウスピース矯正は、マウスピースを装着することで歯に圧力がかかり、徐々に理想の歯並びに近づいていく仕組みになっています。そのため、マウスピースを装着する時間にだけ歯が動きます。
1~2週間ほど経過し歯が動ききったところで、またほんの少し今より理想の歯並びに近いマウスピースに交換して、更に歯を移動させていきます。これを理想の歯並びになるまで繰り返します。
マウスピースは1日の装着時間が「20~22時間以上」推奨されていますが、日本人の平均睡眠時間は7時間42分。つまり、寝る時だけ装着する場合は、歯が動くために必要な時間が足りず、計画通りに歯が動かない可能性が高くなるのです。
関連記事:マウスピース矯正で歯が動く仕組みを解説!マウスピースで本当に歯並びがキレイになるの?
マウスピースを寝る時だけ装着するリスク
治療期間が延びる可能性がある
寝る時だけマウスピースを装着していると必然的に歯が動く時間が少なくなるので、治療計画の通りに進まず治療する期間が長引く可能性があります。
計画通りに治療が進まないと来院回数が増えてしまったり、再度治療計画を立て直す必要が出てくることもあるため、費用も余分にかかってしまうことも。
後戻りをする可能性がある
歯は、マウスピースを装着している間に動きますが、外している間は歯が元の位置に戻ろうとする動き方をします。
これを後戻りと言いますが、マウスピースを寝る時だけ装着していると日中は後戻りを起こしてしまいます。せっかく計画通りに動いていた歯を再び動かさなければならず、治療の計画に支障が出る恐れも。
関連記事:矯正後の後戻りは防げるの?自分で治せる?後戻りに関する疑問を解決します
マウスピースがはまらなくなる恐れがある
寝る時だけマウスピースを装着していると、歯が想定通りに動かなかったり後戻りを起こしやすくなります。その結果、マウスピースの形状と歯のズレが生じてマウスピースが合わなくなり、はまらなくなることがあります。
装着しておくべきマウスピースが装着できないので、マウスピースを再製作する必要が出てきます。クリニックにもよりますが、再製作をすると追加で費用がかかる可能性が高いです。
さらに、新しいマウスピースが出来るまでは治療が進められないので治療期間が長くなってしまいます。
ただし、マウスピースがはまっていないのは、浮いているだけの場合もあるのでしっかりと確認しましょう。
関連記事:矯正中にマウスピースが浮くとマズイ?!正しい対処法を知ってトラブルを防ごう!
歯ぐきが下がって歯の根が露出することも
寝ている時だけマウスピースを装着していると、装着時間が足りずに歯が動きません。歯が想定よりも動いていない状態で次のマウスピースを装着してしまうと、歯に大きな負荷が掛かってしまう可能性が高く、歯ぐきが下がって歯の根が露出してしまうことがあります。
歯の根が露出してしまうと、虫歯や歯周病のリスクが高くなったり、知覚過敏を招く恐れがあります。
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マウスピース矯正の装着時間を守るコツ
スマホやスマートウォッチを活用する
どうしても忘れてしまう場合は、スマホやスマートウォッチのアラームやリマインダーの設定が有効です。
マウスピースを外したときに、アラームやリマインダーを設定しておくと付け忘れを防げます。
寝る前に設定しておけば、寝ている間のつけ忘れることも減るでしょう。
マウスピースを装着し忘れることがないように、細かく設定しておくと安心です。
一つ前のマウスピースを予備として持ち歩く
外出する際は、一つ前のマウスピースを予備として持ち歩くようにしましょう。
万が一無くしたり、壊した場合でも予備のマウスピースを装着できるので、装着していない時間の影響を最小限に抑えることが可能です。
マウスピースを装着する時間が少なければ少ないほど、歯の移動量も減ってしまうのでなるべく装着している時間をキープすることが重要。
もしマウスピースを紛失したり・破損した場合は速やかにクリニックに相談して指示を仰ぎましょう。
規則正しい生活を送るよう努める
マウスピースを外すのは基本的に食事のとき、寝るとき、歯磨きするときだけです。
毎日の生活リズムを一定にすることで、マウスピースを装着するタイミングも同じになるため、つけ忘れることが減るでしょう。毎日の習慣にマウスピースを装着するルーティーンを付け加えることで、日常生活に落とし込むように意識することも有効です。
規則正しい生活を心がけ、自然とマウスピースを装着したり外すリズムを整えましょう。
担当医に相談する
毎日のマウスピースを装着する時間が少ない場合、歯が想定通りに動いていない可能性が高いので、担当医に相談をしましょう。
歯がどれぐらい動いているか、状況によっては治療計画を見直す必要が出たり、マウスピースを再製作する必要が出てくることがあります。
装着時間を守れない状況が続く場合は、マウスピース矯正ではなくワイヤー矯正を検討する可能性も。
1日の装着時間は20~22時間以上が推奨されています。装着時間が守れていない日があった場合は、担当医にしっかりと話しておきましょう。
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インタビュー・体験談
矯正後のリテーナーは寝る時だけでもOK?
後戻りを防止するため、矯正が終わった後はリテーナーを装着します。
矯正治療が終わった直後は後戻りを起こしやすいのでリテーナーの装着時間は1日に20~22時間以上が必要になります。ある程度の期間、リテーナーを装着し担当医の許可が出れば寝る時だけでもOKです。
リテーナーはマウスピースを装着していた時間と同じ程度の時間を装着しなければなりません。
歯並びが安定するまでの期間は、マウスピース矯正を行って歯を動かしていた期間+半年程度が目安です。例えば、マウスピース矯正の期間が1年であれば、リテーナーの装着は1年半が必要で、1日の装着時間も20~22時間以上です。
リテーナーを装着している期間が長くなるにつれて、その後は徐々に時間を短くしていけるようになります。最終的には寝る時だけの8~10時間の装着でOKが出るでしょう。
リテーナーになったからといってすぐに寝る時だけの装着ができるわけではない点に注意してください。装着時間・期間については担当医の指示に従いましょう。
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まとめ
マウスピース矯正は、マウスピースを装着することで歯が動いていって歯並びが整います。
1日に20~22時間以上の装着が重要で、寝る時だけのマウスピースを装着しても、残念ながら治療の効果は期待できないでしょう。
装着時間が推奨されている時間よりも付けているのが短い日が続くと、歯が想定通りに動かないばかりか思わぬトラブルが起こる可能性があります。
ドクターから指示された装着時間をしっかりと守り、歯並びを綺麗にしていきましょう。
マウスピース矯正は取り外しが可能なので、自己管理が大切な矯正方法です。ですが、逆に言えば取り外しができる分、食事がしやすいですし歯磨きも普段通りでき、お口の中を衛生的に保ちやすくなります。透明で目立ちにくいため、「歯列矯正をしてみたいけどワイヤー矯正はちょっと…」という方にピッタリの矯正方法です。
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アットスマイル矯正では出っ歯やガタガタの矯正はもちろん、奥歯のかみ合わせの矯正にも対応しています。横顔のEラインでお悩みの方もお気軽にご相談ください。
治療内容:透明なマウスピースによる目立ちにくい歯列矯正です。
※千円以下の端数がある場合は、切り上げています。
※費用は治療当時の料金となります。
※自由診療となり保険は適用されません。
※歯並びによってはマウスピースによる治療が出来ない場合があります。
主なリスクと補足事項:
・歯の動きやすさには個人差があります。
・正しい装着方法で決められた時間以上装着しない場合は治療期間が長くなる可能性があります。
・咬合、歯肉退縮、歯根吸収等が発生する可能性があります。
・矯正箇所が元に戻る(後戻り)場合がありますので、治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
・装置装着後と通院における装置調整後は1~3日ほど痛みを伴うことがあります。
・歯の移動が大きい症例などには不向きです。
アットスマイル矯正を受けた人の声
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