マウスピース矯正は透明で目立ちにくいという大きなメリットがありますが、まったくトラブルが起きないわけではありません。
とはいえ、できれば無用なトラブルは避けたいですよね。
今回のコラムでは、マウスピース矯正で起こる可能性があるトラブルについて解説し、対策もご紹介します。
マウスピース矯正でトラブルが起きないための予防策についてもお話しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
マウスピース矯正中のトラブルと対策
マウスピース矯正を始めると以下のようなトラブルが起きる可能性があります。
- 痛みがでる
- 滑舌が悪くなった
- マウスピースが壊れた、無くした
- 歯ぐきが下がった(ブラックトライアングルができた)
- 治療期間が伸びた
- 虫歯、歯周病になった
- 口臭を感じるようになった
- 噛み合わせが悪くなった
- アタッチメントが取れてしまった
一つずつ解説しながら、同時に対策方法もお話します。
痛みがでる
マウスピース矯正を開始すると、以下のような痛みを感じることがあります。
- 歯が移動する痛み
- マウスピースが擦れる痛み
歯が移動する痛み
マウスピース矯正は、マウスピースを歯につけることで歯を移動させる方法です。
マウスピースを装着すると、歯が動くように力がかかるので痛みが出ることがあります。とくにマウスピース矯正を始めたばかりの頃や、新しいものに交換した後は、歯に力がかかりやすいので痛みを感じやすくなる傾向があります。
つけ始めの初日をピークに、数日~1週間程度でだんだん痛みは治まってきます。
痛みが我慢できないときは無理せず、うどんやスープなど、なるべく噛まなくてすむ食事をしたり、痛み止めを飲むのがいいでしょう。
ただし、痛み止めを飲むときはアセトアミノフェンを配合しているカロナールなどがおすすめ。
ロキソニンやイブプロフェン、ボルタレンなどの痛み止めは歯の移動を邪魔する可能性が指摘されているためです。カロナールが効かないようであれば、ロキソニンなどを飲むようにしてみてください。
痛み止めの使用は数日以内におさめ、我慢できないときはすぐに歯科医師に相談しましょう。歯の移動する痛み以外のなにか問題が起きているかもしれません。
擦れて口内炎ができる痛み
まれではありますが、マウスピースが擦れて当たって痛んだり、口内炎ができてしまうケースもあります。
今まで何も入っていなかったのに、突然口の中に装置が入るので、どうしても始めは慣れないことが多いです。マウスピースのふちが頬に当たってしまうことがあり、擦れる痛みや口内炎となって現れてしまうことも。
口内炎は痛みのピークが3~4日で、1週間程度で自然に治ってきます。
擦れるのがどうしても気になる、口内炎が何度もできてしまうといったときは、歯科医院でマウスピースの調整をしたり、口内炎用の塗り薬も処方できます。あまり深刻になる前に、歯科医院で相談しましょう。
滑舌が悪くなった
マウスピースを初めて口に装着したときは、どうしても慣れないので舌にマウスピースが当たって滑舌が悪くなってしまうことがあります。
ただ、個人差はありますが、早いと数日、通常でも1~3週間程度で慣れていつも通り会話ができるようになるでしょう。
早く慣れるコツは、マウスピースをつけたままたくさん話すこと。どこに舌を置くと発音がしやすいのか発見しやすくなるので、会話がスムーズになるのも早いでしょう。
人前で大事なプレゼンテーションをしなければならないときなどは、応急処置としてマウスピースを外して話す方法も。プレゼンテーションが終わったら、すぐにまた装着してくださいね。
関連記事:マウスピース矯正で滑舌が悪くなるケース・良くなるケース。対処のコツも徹底解説
マウスピースを無くした、壊れた
マウスピース矯正では、取り外しができるぶんマウスピースを無くしたり、壊してしまうケースも時折あります。
マウスピースを無くした
紛失してしまう原因の多くは、間違えて捨ててしまった、旅行でどこかに忘れてしまったことが挙げられます。
マウスピースを一時的に外してティッシュにくるんで保管しておいたところ、ゴミと間違えて捨ててしまったという話を良く聞きます。また、外出先で忘れて帰ってきてしまったケースも。マウスピースを使用しないときは、必ず専用のケースに入れておくようにしてください。
マウスピースが壊れた、変形した
マウスピースが壊れたり、変形してしまう原因としては、以下のようなケースが挙げられます。
- マウスピースをつけたまま食事をした
- 熱湯消毒をしようとした
- 間違えて踏んでしまった
- 歯ぎしりや食いしばりをしてしまう
食事の際は必ずマウスピースを外し、無くさないよう専用のケースにしまっておきましょう。
マウスピースは熱に弱いので、消毒したい場合は専用の洗浄剤を使うのがおすすめです。
また、歯ぎしりや食いしばりをしてしまう場合は、ストレスからきていることもあるのでリラックスするように心がけ、気付いたときにやめるようにするといいです。
もしマウスピースを無くしたり、壊してしまった場合は、まず歯科医院に連絡して指示を仰ぎましょう。後戻りしないように、一つ前のマウスピースを装着しておくのも有効です。
マウスピースを無くしたり、壊してしまうと再製作になる可能性が高く、費用がかかることもあるので注意しましょう。
歯ぐきが下がった
マウスピース矯正に限った話ではないですが、歯列矯正をすると歯ぐきが下がってしまったり、ブラックトライアングルができてしまうことがあります。
これは、歯が移動する際に無理な力がかかったことが原因で起こります。
歯が移動するスピードは速くありません。最大でも1カ月で1mm動くかどうかです。
歯並びが変わってきたと実感できるのは、個人差はありますが矯正を始めて3~6カ月経過したころです。1カ月もしないうちに大きく歯が動いた気がするといった場合は、すぐに歯科医院に相談しましょう。歯に余計な負荷がかかっている可能性があります。
普段から歯の写真を撮っておくと◎
初期から歯がどれぐらい動いたかわかりますし、変化が感じられるとモチベーションアップにも繋がります。
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治療期間が伸びた
マウスピース矯正を含めた歯列矯正は、個人差がとても大きい治療方法です。もちろん歯の移動速度にも個人差があり、動きやすい人、動きにくい人がいます。
マウスピースの装着時間をしっかり守っていても、生活習慣や年齢など様々な要因が重なって歯が思ったよりも動かないことがあります。虫歯や歯周病ができてしまったことなどが原因で、治療を中断する必要があることも。
治療が計画通りに進まない可能性を考えて、治療を始めたほうがいいでしょう。矯正治療が終わってから結婚式など大きなイベントごとしたいと考えているときは、最初にドクターから聞く治療終了時の目安の直後に大切な予定を入れないようにしましょう。
ただ、想定よりも早く終わったケースもあります。あまり深刻に考えすぎず、担当ドクターと治療のゴールを共有しておくと安心ですね。
関連記事:マウスピース矯正の期間はどれぐらい?早く終わる歯並び、長くかかる歯並びの違いはあるの?
虫歯、歯周病になった
マウスピース矯正は、取り外して歯磨きができるので、お口の中を清潔に保ちやすい矯正方法です。
しかし、飲食の後は歯磨きが必須なこと、マウスピースのお手入れが必要な煩雑さから、これらをサボってしまうことがあります。
マウスピースをすると唾液が歯に流れないので、歯についた汚れが自然に流れていきません。
歯磨きを怠ってマウスピースを不衛生にしていると、そこから菌が繁殖して虫歯や歯周病になる原因になってしまいます。
面倒だからと放置せず、歯とマウスピースのお手入れは欠かさないでくださいね。
口臭を感じるようになった
虫歯や歯周病の起こり方と同じく、口臭の原因も口の中の細菌です。
お口の中とマウスピースを常に綺麗にしておくことで、口臭の発生を予防できます。
また、もともとの歯並びが悪いと口呼吸がクセになっている方がいます。口呼吸が原因で口臭を発生してしまうこともあるので、鼻で呼吸するように意識してくださいね。
噛み合わせが悪くなった
マウスピース矯正では、マウスピースの厚みがある分、噛む力が負荷となり奥歯が沈み込む可能性があります。また、歯が移動していく関係で、一時的に噛み合わせが悪くなることも。
治療中に噛み合わせに違和感を感じるようになったときは、まず歯科医師に相談しましょう。
マウスピースの装着時間を減らしたり、調整を行うことで噛み合わせが改善することがあります。
マウスピース矯正中で噛み合わせを悪化させないためのヒントは、コチラの記事が詳しいです。
関連記事:マウスピース矯正すると噛み合わせは悪くなる?良くなる?治療成功のヒントも紹介します
アタッチメントが取れてしまった
マウスピース矯正では、歯をより効率的に動かすためにアタッチメントを歯につけることがあります。アタッチメントとは、3~5mm程度の小さなレジンの突起です。
アタッチメントは、すぐに除去できるようになっているので時々取れてしまうことがあります。
ただ、マウスピースが壊れたり変形したりするケースとは違い、すぐに問題が起きるわけではありません。通常通りマウスピースを装着し、アタッチメントが取れた旨を歯科医院に連絡しましょう。
関連記事:マウスピース矯正のアタッチメントってなに?目立つ?役割や注意点まですべて解説します
マウスピース矯正中のトラブルを予防する方法はある?
歯とマウスピースを清潔に保つ
以下の二つを徹底するだけでも、マウスピース矯正中の虫歯や歯周病、口臭の予防に繋がります。
- 飲食後は必ず歯磨きをする
- マウスピースは水でこすり洗いをして清潔に保つ
虫歯や歯周病になってしまうと、矯正治療を中断しなければならないことも。治療が長引く可能性があるので、お口の中とマウスピースは常に綺麗にしておきましょう。
外出時には、歯磨きセットとマウスピース保管ケースを持ち歩くのもおすすめ。
マウスピースをしっかりと管理する
矯正治療を成功させるためには、マウスピースの管理も重要な項目の一つです。マウスピースを清潔に保つだけではなく、取り扱い方にも十分に注意しましょう。
食事の際はマウスピースを外すこと。また、マウスピースは熱に弱く、変形しやすいので消毒をしたいときは、マウスピース専用の洗浄剤を使うようにしましょう。取り外しているときは、必ず専用のケースにいれておくことを習慣づけるといいですね。
万が一マウスピースが壊れたり、紛失する可能性を考え、一つ前のマウスピースは捨てないで保管しておくと後戻り防止に役立ちます。
マウスピースの装着時間と交換時期を守る
マウスピースの装着時間は、マウスピースの種類にもよりますが1日20~22時間が推奨されています。
装着時間をきちんと守ることで、歯が思ったより動かないトラブルを避けやすくなります。
また、歯が動いたからと勝手に次のマウスピースに交換してしまうと、きちんと歯が動かないばかりか、歯ぐきが下がってしまう可能性も考えられます。
装着時間と交換時期をしっかりと守り、どうしても早めたいときはまず歯科医師に相談してからにしましょう。
すぐにドクターに相談できる環境づくり
歯が痛い、口内炎ができた、マウスピースが壊れたなど、マウスピース矯正中は何らかのトラブルがつきもの。ただ、歯科医院に迷惑がかかるからとガマンしてしまう方がいます。
何か困ったことが起きたり、トラブルがあったときは、決してガマンせずに歯科医院に相談してください。
そのためには、すぐに何でも相談できるような環境を作っておく、信頼できる歯科医院選びをしておくことが大切です。
マウスピース矯正を始めるときは、歯科医師の実績だけではなく、人柄やクリニックの雰囲気、自分にあっているかどうかを見極めることが重要です。
関連記事:矯正歯科はどう選ぶ?良いクリニックの選び方と気を付けるべきポイント
私の場合は歯列矯正でどう変わる?どんな治療が必要なの?
ご自身が歯列矯正でどう変わるか知るのは、歯科医師に相談するのが近道!
なぜなら歯の動きは、歯根や歯の周りの骨、アゴや骨格などを総合的に見て、歯科学的な観点で考える必要があるからです。
アットスマイル矯正なら初回相談が0円!さらにアットスマイル矯正には、審美面についても考慮した矯正治療を行うドクターが在籍しています。
「自分は歯列矯正でどうなる?」「費用や期間はどれくらい?」などのお悩みも、歯科医が回答してくれます。また、全国さまざまなエリアに提携クリニックがあります。
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インタビュー・体験談
まとめ
マウスピース矯正はワイヤー矯正と同様、治療中に何らかのトラブルが起きる可能性があります。
何かあったときにすぐに歯科医院に相談できる環境を作っておくと、トラブルがあっても安心ですね。
アットスマイル矯正では、初回相談が無料です。0円で歯科医師に不安なことを確認できるだけではなく、クリニック全体の雰囲気を確認できるチャンスです。
マウスピース矯正をしようかどうか迷っている方は、この機会に一度カウンセリングにいらしてみませんか。
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アットスマイル矯正についてざっくり紹介
- 透明で目立たないマウスピースを使った歯列矯正
- 世界34ヶ国以上の歯科医院で使われているマウスピースを採用
- 前歯だけでなく歯並び全体を矯正することが可能
- マウスピース矯正の経験豊富な歯科医院とのみ提携
- 全国さまざまなエリアに提携医院があります
- 目安金額30~60万円。分割払いやデンタルローンにも対応
厳しい基準を満たしたクリニックとのみ提携
アットスマイル矯正では、不安なく歯列矯正をご検討いただけるよう、担当医の治療実績・経験はもちろん、人柄、治療に適した設備、衛生環境など、独自の厳しい基準を満たした医院とのみ提携しております。
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患者さんのご希望や予算と向き合った治療をご提案します。
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アットスマイル矯正の料金
初回相談は0円!ご来院ごとの調整料も無料です。
矯正費用は、症例の複雑さや難易度によって変わります。具体的な料金については無料カウンセリングで歯科医に見てもらったうえでお聞きください。
関連コラム:歯列矯正は安くなる?矯正費用の負担を減らす方法5選!貯金無しでも始めたい人は必見!
アットスマイル矯正の矯正事例
アットスマイル矯正では出っ歯やガタガタの矯正はもちろん、奥歯のかみ合わせの矯正にも対応しています。横顔のEラインでお悩みの方もお気軽にご相談ください。
治療内容:透明なマウスピースによる目立ちにくい歯列矯正です。
※千円以下の端数がある場合は、切り上げています。
※費用は治療当時の料金となります。
※自由診療となり保険は適用されません。
※歯並びによってはマウスピースによる治療が出来ない場合があります。
主なリスクと補足事項:
・歯の動きやすさには個人差があります。
・正しい装着方法で決められた時間以上装着しない場合は治療期間が長くなる可能性があります。
・咬合、歯肉退縮、歯根吸収等が発生する可能性があります。
・矯正箇所が元に戻る(後戻り)場合がありますので、治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
・装置装着後と通院における装置調整後は1~3日ほど痛みを伴うことがあります。
・歯の移動が大きい症例などには不向きです。
アットスマイル矯正を受けた人の声
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