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矯正中にマウスピースが浮くとマズイ?!正しい対処法を知ってトラブルを防ごう!

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マウスピース矯正ではマウスピースが歯にピッタリとフィットしていることが重要です。

では、マウスピースが浮いていたりうまく合っていない気がすると、失敗なのかと不安になってしまいますよね。

マウスピースが浮くのにはいくつかの原因があります。今回の記事で詳しい原因と正しい対処法をそれぞれ徹底解説しますので、ご自身の状態はどれに当てはまるのか、どんな対応をしたら良いのか、ぜひ参考にしてください。


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目次

そもそもマウスピースが浮くってどんな状態?マズイの?!

マウスピースが浮いている状態とは、マウスピースを装着すると、マウスピースと歯の間にすき間があったり、空気が入ってパカパカしている状態のことです。これを「アンフィット」と呼びます。

アンフィットは前歯や八重歯だけでなく、奥歯でも起こり得ます。1本だけすき間がある場合もあれば、数本にわたって浮いてしまうことも。

マウスピースが浮いているとマズイの?

マウスピース矯正のマウスピースは、正しく密着されている時に、歯に適切な矯正力がかかるように設計されています。

少しでも浮いていたり歯に密着していないと適切な矯正力がかからず、計画通りに歯が動かない場合があります。最悪の場合、マウスピースの作り直しや計画の立て直しが必要になることもあるので、マウスピースがぴったりと歯にフィットしていることは非常に重要なのです。

ただし、新しいマウスピースは、現在の歯並びよりもほんの少しだけ理想の歯並びに近づく形に設計されているため、交換直後は0.5mm程度すき間ができることがあります。

このすき間は数日すると歯が動いてほとんどなくなっていきますが、1週間ほどたって装着期間の後半になっても1mm以上浮いている場合には、何らかの問題が起こっている可能性があります。

マウスピースが浮く原因9選

マウスピースのアンフィットが起こる原因は非常にさまざま。代表的な9つをご紹介します。ご自身の状況と照らし合わせてチェックしてみてください。

マウスピースを間違えている

マウスピース矯正のマウスピースは、少しずつ理想の歯並びに近づくように段階的に設計されています。次回来院までの数枚ぶんをもらい、また来院したときに数枚ずつもらうのが一般的です。それを順番に付け替えていくことで、歯への負担を最小限にしながら少しずつ歯を動かしていくのです。

この時、マウスピースの順番を間違えてしまうと現在の歯並びとの差が大きく、すき間ができて浮いてしまいます。

マウスピースがしっかりはまっていない

マウスピースは、現在の歯並びよりほんの少し理想の歯並びに近づく形に作られているため、指で押し込む程度では十分にフィットせず浮きが出てしまいます。また上下の歯で無理に噛みこむと破損の原因になることも。

チューイーをしっかり噛んでマウスピースをフィットさせましょう。

関連コラム:マウスピース矯正に欠かせない「チューイー」の効果的な使い方!どのくらい噛むの?習慣化のコツは?

装着時間が足りない

マウスピース矯正では、マウスピースをつけている時間にだけ歯が動きます。そのため、一日20~22時間の装着時間が必要です。

装着時間が足りないと十分に歯を動かすことができず、さらには後戻り(矯正前の歯並びに戻ろうとすること)を起こすことも。計画通りに歯が動いていないと、マウスピースをはめた時に浮いてしまう可能性があります。

また、マウスピースを新しいものに交換する時期も治療計画で決められていますが、それを守らず早い時期に交換してしまってもマウスピースがうまくはまりません。

関連コラム:マウスピース矯正の交換周期はどれぐらい?交換のタイミングや注意点を解説!

マウスピースが変形している

マウスピースは食事や歯磨きの際に取り外します。一日に何度も取り外している中で、マウスピースの縁が広がって変形したり、知らない間にヒビがはいることもまれに起こります。

また、歯ぎしりや食いしばりをしていたり、適切に保管ができていなかったときや、熱いお湯を飲んだりかけたりしてしまった場合に変形することも。

マウスピースが変形すると歯にフィットせず、浮いてしまう原因になるのです。

計画通りに歯が動いていない

歯の動きには個人差があるため、歯や骨の状態などにより予定していた治療計画通りに進まない場合もありえます。治療計画からずれてしまうと、その分マウスピースが浮いてしまう可能性があるのです。

特に歯を動かす量が大きい場合や、歯のねじれを治したり歯を引っぱり出して噛み合わせを高くしようとする場合などには、ズレが生じる可能性が高くなりやすい傾向があります。

奥歯に強い負荷がかかっている

マウスピースを装着すると、上下の歯の噛む面がマウスピースでおおわれる形になります。すると噛み合わせた時に、マウスピースの厚みのぶん奥歯が先にあたって、通常よりも噛む力による負荷が強くかかります。

その結果、歯が歯ぐき側に押し込まれる「圧下」という現象が起こりやすいのです(※噛み合わせ治療のため、計画的に圧下を行うケースもあります)。

特にもともと歯ぎしりや食いしばりの癖があったり、奥歯を大きく動かそうとする場合には、予期せぬ圧下が起こりやすいため、注意が必要。

奥歯の圧下量が多すぎると、上下の奥歯の間にすき間ができて、マウスピースが合わずに浮いてしまうことがあります。

関連コラム:歯ぎしりや食いしばりをしていてもマウスピース矯正はできる?リスクから治療のコツまで徹底解説

ゴムが強すぎる

噛み合わせを整えたり、歯並びの微調整を行う際に、上下のマウスピースに医療用の小さなゴムを引っかける治療を行うことがあります。引っ張っられたゴムが戻る力を利用して、歯を上下や前後に動かすのです。

その際に使用するゴムの力が強すぎると、マウスピースが引っ張られて浮いてしまうことがあります。

関連コラム:マウスピース矯正のゴムかけって?期間は?痛い?かけ方のコツも教えます!

歯の形状の問題

歯の膨隆が少ない場合や歯の高さが低い場合、マウスピースをしっかり固定できずに浮いてきてしまうことがあります。

特に奥歯はもともと歯の高さが低いことが多いため、マウスピースが浮きやすいです。

マウスピースが固定されにくい部分に「アタッチメント」という突起をつけて保持力を高める場合がありますが、見た目が気になるからといってつけていない場合にも起こり得ます。

関連コラム:マウスピース矯正のアタッチメントってなに?目立つ?役割や注意点まですべて解説します

アタッチメントがはずれている

アタッチメントとは、マウスピース矯正中に歯の表面に接着する補助装置のこと。3~5ミリ程度の小さな突起で、コンポジットレジンという素材でできています。

アタッチメントは特定の歯にかかる力を調整するという目的以外にも、マウスピースが歯面からずれるのを防いでしっかり密着させ、矯正力を高める効果があります。

しかし専用の接着剤で歯の表面につけているため、何らかの拍子にはずれてしまうことも。アタッチメントがはずれるとマウスピースがしっかりフィットせず、浮いてしまうことがあるのです。

歯や歯ぐきにトラブルがある

虫歯や歯周病で歯ぐきが腫れてしまっている場合なども、マウスピースがしっかりとはまりません。

マウスピースが浮いてしまった時の正しい対処法

マウスピースが浮いてしまった時は、その原因に合わせた正しい対処をすることでトラブルを最小限におさえることができます。

原因とあわせて対処法をチェックしていきましょう。

チューイーをしっかりと噛む

マウスピースがしっかりはまっていないことで浮いてしまっている時には、チューイーをきちんと使っていない、もしくは噛む時間が短いことが多いです。

「チューイー」とは、弾力性のあるシリコンでできた、小さなチューブのこと(もしくは板状のものもあります)。

マウスピースを指ではめた後に、このチューイーを5~10分しっかり噛むことで、歯に密着させることができます。

関連コラム:マウスピース矯正に欠かせない「チューイー」の効果的な使い方!どのくらい噛むの?習慣化のコツは?

装着時間を見直す

マウスピースが浮いていると感じたら、装着時間が20~22時間確保されているかよく確認しましょう。マウスピースをはずす回数が多いと、装着時間も少なくなりがちです。

マウスピースの装着時間が足りない日があったら、以下のように調整することで治療計画からズレてしまうのを防げる場合もあります。

  • 次の日に装着時間を増やす
  • 新しいマウスピースに交換する日を延ばす

ただし、あまりに延ばしすぎてしまうと当初の治療計画がくるってしまうので、自己判断せずに担当医に確認して指示に従うようにしましょう。

マウスピースの装着時間を守るコツについては、こちらのコラムにまとめていますのでぜひやってみてください。

関連コラム:マウスピース矯正の装着時間が守れない時の対処法3選!時間を守るコツも教えます

一つ前のマウスピースに戻す

計画通りに歯が動ききっていない状態で新しいマウスピースに交換すると、マウスピースがフィットしないことがあります。その場合、一つ前のマウスピースを装着して、しっかりと計画した位置まで歯を移動させます。

ただし自己判断せず、必ず担当医の指示を仰ぐようにしましょう。

丁寧にお口のケアをする

歯ぐきが腫れてマウスピースがうまくはまらない場合には、腫れている所を中心に丁寧に歯磨きやフロスといったお口のケアを行うことで、腫れを落ち着かせることが重要です。

痛いからと言って放っておくと、歯ぐきの状態がさらに悪化してしまう恐れもあります。

同時に、歯科医院でクリーニングや消毒の処置も受けておくとよいでしょう。

歯科医師に相談する

フィットしないマウスピースを無理に使い続けたり、誤った対処をしてしまっていると、治療計画からどんどんズレたりトラブルが大きくなってしまう恐れもあります。

チューイーをしっかり噛んだり装着時間を十分にとっていても、マウスピースが1mm以上浮いてしまう場合には、まず担当の歯科医師に相談しましょう。

マウスピースにご自身では気づかぬ傷や変形を見つけてもらったり、アタッチメントやゴムの状態、歯が計画通りに動いているのかなどを確認してもらえます。

マウスピースや歯の動きの状態によっては、治療計画を立て直したり、マウスピースを作り直す必要もでてくるかもしれません。さらにそうなると、治療期間が延びたり追加費用が発生する可能性もありますので、できるだけ早めに相談して適切な処置を受けるのが吉となるでしょう。

マウスピースが浮くのを防ぐには?

マウスピースが浮かないようにするには、日頃から以下のことに気をつけましょう。

  • 正しい方法で着脱する
  • 装着の際には十分にチューイーを噛む
  • 装着時間に気をつけて計画的に行動する
  • 歯とマウスピースのケアを怠らない
  • マウスピースの取り扱いに気をつける
  • マウスピースの交換時期を間違えない
  • 歯ぎしりや食いしばりなど日頃の癖を見直す
  • 知識と経験豊富な歯科医師に治療をしてもらう

適切な治療計画のもと、マウスピース矯正のルールを守っていくことが何よりの予防になります。

関連コラム:

マウスピースが浮くことについてのよくある質問

マウスピースが壊れたらどうする?

マウスピースが変形したり壊れてしまっているのを見つけた場合には、速やかに担当医に連絡しましょう。補修して使い続けるか、作り直しが必要かなどを判断してもらう必要があります。

また、作り直している間は一つ前のマウスピースを着けるように指示されることもありますので、念のため前のマウスピースは保管しておくと安心です。

マウスピースが壊れてしまった時、くれぐれも以下のようなことはやめましょう。

  • 壊れたマウスピースを自己判断で使い続ける
  • 接着剤などで自分で修理する

壊れたマウスピースをそのまま使っていると、破損した部分で歯ぐきや粘膜を傷つけてしまったり、歯がきちんと動かない可能性があります。

自分で修理した場合にも同様で、予定とは違う方向に歯が動いてしまえば治療期間が延びるなどのトラブルに繋がります。また、いざクリニックに持って行っても正しく修復できずに作り直しになることも。

リテーナーが浮くこともある?

リテーナー

リテーナーも浮いてきてしまうケースはあります。

リテーナーは、矯正治療が完了した後には、歯が後戻りを起こすのを防ぐために装着する保定装置であり、治療完了時の歯並びにピッタリフィットするように作られています。

そのため、このリテーナーが浮いたりはまりづらくなってしまっているのであれば、後戻りが起こっている可能性があります。

放っておいたり、うまくはまらないからと言ってリテーナーの装着を怠ってしまうと、せっかく長い時間をかけてキレイになった歯並びがどんどん崩れていってしまいますので、すぐに歯科医院に連絡しましょう。

リテーナーの浮きを防ぐためには、マウスピース同様に十分な時間装着することが大切です。

関連コラム:矯正後の後戻りは防げるの?自分で治せる?後戻りに関する疑問を解決します!

まとめ

マウスピース矯正中にマウスピースが浮いてきてしまう原因は、一時的にきちんとはまっていないか、もしくは計画通りに歯が動いていない、あるいはマウスピースや口の中に何らかのトラブルがある場合が多いです。

一時的なものであれば、チューイーをしっかり噛んだり装着時間を見直すことで解決することがほとんどですが、トラブルや歯の動きに関しては歯科医師にきちんと診てもらうのがおすすめ。早期発見することで、リカバリーできる可能性が高まるからです。

さらにそれ以前に、十分な検査のもとで的確な治療計画を立ててもらうことが非常に重要になってきます。

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治療内容:透明なマウスピースによる目立ちにくい歯列矯正です。
※千円以下の端数がある場合は、切り上げています。
※費用は治療当時の料金となります。
※自由診療となり保険は適用されません。
※歯並びによってはマウスピースによる治療が出来ない場合があります。

主なリスクと補足事項:
・歯の動きやすさには個人差があります。
・正しい装着方法で決められた時間以上装着しない場合は治療期間が長くなる可能性があります。
・咬合、歯肉退縮、歯根吸収等が発生する可能性があります。
・矯正箇所が元に戻る(後戻り)場合がありますので、治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
・装置装着後と通院における装置調整後は1~3日ほど痛みを伴うことがあります。
・歯の移動が大きい症例などには不向きです。

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