矯正にどれくらい時間がかかるのか気になりますよね。結論から言うと矯正期間は「1年〜2年程度」が目安です。もちろん個人差があるので、もっと長くなることもあれば数か月程度で済むこともあります。
今回のコラムでは矯正期間の目安に加えて、早く矯正が終わりやすい歯並びと長くかかりやすい歯並びについても解説いたします。
もちろん具体的な矯正期間を知るには歯科医師に直接みてもらうのが一番です!無料で歯科医師に相談できるサービスについてもご紹介いたしますので、ぜひご覧ください。
平均的な矯正期間の目安
マウスピース矯正の矯正期間は「1年〜2年程度」が目安です。もちろん矯正期間には個人差があり、軽度の矯正であれば数ヵ月で移動が終わることもありますし、重度の矯正では2年以上かかる場合もあります。
また、矯正終了後は歯並びが元に戻りやすくリテーナーと呼ばれる保定装置を付けて、矯正治療後の後戻りを防ぐ保定期間が必要です。保定期間は「矯正期間+6か月程度」が目安となります。
具体的な矯正期間の例を挙げると、マウスピース矯正にかかった期間が1年だった場合「矯正期間1年+保定期間1年6ヵ月=2年6ヵ月」がトータルでかかる矯正期間になります。
保定期間につけるリテーナーとは
歯並びの後戻りを防ぐための装置です。矯正後の歯並びにフィットする形状なので痛みはありません。矯正治療が終わった直後は歯がとても動きやすく、歯並びが元に戻りやすい状態です。歯並びをきれいに保つためにとても大事なものなので必ず付けましょう。
矯正期間に関しては個人差がとても大きいので、これぐらい!とはっきり断言するのは難しいです。具体的な期間を知りたい場合は、歯科医師による診査・診断が必要となります。
歯並びによって矯正期間は違う?早く終わりやすい歯並び、長くかかりやすい歯並び
歯科医院に行く前に、自分の矯正が短く済むか長くかかるかを大まかに知りたい方もいるのではないでしょうか。早く終わりやすい歯並び、長くかかりやすい歯並びについてご紹介します。
※今回ご紹介するのは、あくまでも歯並びにおける傾向です。矯正期間は歯並びだけではなく、かみ合わせ、アゴの骨の形、口周りの癖、歯茎の状態など様々な要素を考慮する必要があります。具体的な矯正期間については、必ず歯科医師にお聞きください。
軽度なすきっ歯(空隙歯列)は短く済む場合が多い
すきっ歯(空隙歯列)はマウスピース矯正が得意とする歯並びです。すきっ歯以外の歯並びに問題がなく、歯と歯の間のわずかに空いた1つのスペースを埋めたいという希望であれば、比較的短い期間で済む可能性が高いです。
1箇所歯が重なりあっているだけの歯並び(軽度のガタガタ)は短く済む場合が多い
2本の歯がわずかに重なっているような軽度のガタガタ(叢生)の場合も、歯を移動させる量が少ないので短い矯正期間で済む可能性が高いです。ガタガタ以外の歯並びに問題がなければ、早く終わりやすいと言えます。
重なり合っている歯が複数ある歯並びは長くなる場合が多い
動かしたい歯がたくさんある場合や重度のガタガタは、歯を移動させなければいけない量も増えます。そのため矯正期間も長くなる可能性が高いです。
オープンバイト(開咬)は長くなる場合が多い
オープンバイト(開咬)とは奥歯をかみ締めても前歯がかみ合わない歯並びの事。上下の前歯が前に傾いている「上下顎前突」や「ガタガタ」などを併発している場合も多いので、矯正期間が長くかかってしまう場合が多いです。
またオープンバイトの原因の1つでもある、舌を前に押し出すなどの癖が改善されない場合はさらに矯正期間が伸びてしまう場合があります。
※矯正期間は、お口の中の状態、矯正する範囲や協力度などによって異なってきます。具体的な矯正期間は必ず歯科医師にお聞きください。
年齢によって矯正期間は違う?
年齢が高くなるにつれて歯が動きにくくなり、矯正期間が長くかかるのでは?と心配されている方も多いかと思います。
確かに成長期の子どもと比べると、大人の歯は動きにくいです。ですが成人以降では年齢による違いはほとんどありません。
むしろ、どれぐらい若いかということよりも、歯の状態や全身の状態、決められた時間マウスピースを着けているか、喫煙をしていないかなどが矯正期間の長さを左右します。
マウスピース矯正とワイヤー矯正の矯正期間はどれぐらい違う?
マウスピース矯正とワイヤー矯正、この2つに矯正期間の差があるのでしょうか?歯並びの状態によって異なってきますが、結論から言うと矯正期間にほとんど違いはありません。
マウスピースで本当に歯が動くのかと心配される声も聞かれますが、日々マウスピース矯正は目覚ましい進歩を遂げており、治療の質もワイヤー矯正と遜色ありません。むしろマウスピース矯正のほうが矯正期間が短くなるケースも存在します。
マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いを簡単に表にまとめますね。
|
マウスピース矯正 | ワイヤー矯正 |
治療期間の目安 | 1~2年(※) | 1~3年(※) |
対応する歯並び | ワイヤー矯正と比べると対応できる範囲は少ない | マウスピース矯正より複雑な歯並びにも対応している |
※症状により異なります
矯正に長い時間がかかる理由
そもそも、なぜ歯の矯正には長い時間がかかるのでしょうか?歯の動きと一緒に分かりやすくご説明いたします。
歯槽骨(アゴの骨)の中に、歯が埋まっています。歯根と歯槽骨(アゴの骨)の間にある歯根膜は、骨の代謝におけるセンサーやクッション材の役割を果たす組織です。
矯正装置によって一方向に力を加え続けると、片側の歯根膜は骨に押し付けられて縮み、反対側は引っ張られて伸びてしまいます。
するとこの歯根膜は、元の状態に戻ろうとして、細胞の働きによって縮んでいる側の骨を溶かし、また反対側の伸びている側には新たに骨を形成していきます。
こうした骨の代謝を繰り返すことによって、少しづつ歯が動きます。歯を動かすスピードには制限があり、頑張っても1か月に1mm程度が限界です。
だったらもっと強い力をかけて一気に動かせばいいのではと思われるかもしれませんが、無理やり強い力を与えてしまうと、歯が動かないだけでなく歯の根っこが短くなってしまったり、歯の神経が死んでしまったりする可能性があります。
歯の移動には適度な力を与えるのが非常に大切です。また、ゆっくりと動かす事であまり痛みを感じずに矯正治療をすることができています。
矯正期間は短くできる?計画通りに矯正を完了させるコツとは
矯正期間を治療計画より短く完了させるのは難しいです。ですが、矯正を効率的に進めるコツはあります。
マウスピース矯正の矯正期間や仕上がりは、マウスピースを決まった時間しっかり着け続けていられるかによって左右されます。より効率的に矯正治療を行うためには、次の4つのことに気を付けてみてください。
舌やお口まわりの悪い癖を改善する
前歯を舌で押してしまう舌癖や、唇を噛む、いつも口をあけっぱなしにしてしまうといった舌やお口まわりの悪習癖は歯並びに影響を及ぼし、出っ歯、受け口、オープンバイトなどの悪化につながる事も…。悪習癖がある場合はトレーニングをして治す必要があります。その際は担当歯科医師の指示に従ってください。
体の新陳代謝を高める
歯の周りの組織の代謝によって歯は動きます。そのため新陳代謝が高ければそのぶん歯の移動も早くなり、矯正の効果が早く出る可能性が高まります。規則正しい生活や食事、睡眠時間などに気を付けて体の新陳代謝を高めましょう。
ここで注意が必要なのはタバコの喫煙です。喫煙は歯や歯茎にとっていいことは一つもありません。タバコを吸うことで血流が悪くなるため、代謝は下がります。
歯茎の病気である歯周病になりやすくなるだけでなく、矯正において歯が動くスピードが遅くなる可能性もあるので注意しましょう。
虫歯、歯周病を作らない
矯正中に虫歯や歯周病が出来てしまった場合は、虫歯や歯周病の治療に専念する必要があります。そして、その間は矯正を中断しなければなりません。
マウスピース矯正はワイヤー矯正と違い、矯正装置を外して丁寧に歯磨きすることが可能です。食事の後はしっかりと歯磨きをして汚れを落とすようにしましょう。マウスピースの洗浄をしっかりと行う事も重要です。
関連記事:矯正用マウスピースの正しいお手入れ方法!臭いや変色が出た時の対策もご紹介
マウスピース装着時間を守る
マウスピースは装着時間が決まっています。@smileのマウスピースであれば1日22時間以上装着する必要があります。この時間を守っていかないと歯が動かず、矯正が進まないので期間も長くなってしまいます。装着時間は必ず守りましょう。
まとめ
矯正期間は「1~2年程度」、保定期間は「矯正期間+6か月程度」が目安になってきます。しかし矯正期間は、口内の状態や矯正範囲、マウスピースを装着している時間などによって異なってきます。
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アットスマイル矯正についてざっくり紹介
- 透明で目立たないマウスピースを使った歯列矯正
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関連コラム:歯列矯正は安くなる?矯正費用の負担を減らす方法5選!貯金無しでも始めたい人は必見!
アットスマイル矯正の矯正事例
アットスマイル矯正では出っ歯やガタガタの矯正はもちろん、奥歯のかみ合わせの矯正にも対応しています。横顔のEラインでお悩みの方もお気軽にご相談ください。
治療内容:透明なマウスピースによる目立ちにくい歯列矯正です。
※千円以下の端数がある場合は、切り上げています。
※費用は治療当時の料金となります。
※自由診療となり保険は適用されません。
※歯並びによってはマウスピースによる治療が出来ない場合があります。
主なリスクと補足事項:
・歯の動きやすさには個人差があります。
・正しい装着方法で決められた時間以上装着しない場合は治療期間が長くなる可能性があります。
・咬合、歯肉退縮、歯根吸収等が発生する可能性があります。
・矯正箇所が元に戻る(後戻り)場合がありますので、治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
・装置装着後と通院における装置調整後は1~3日ほど痛みを伴うことがあります。
・歯の移動が大きい症例などには不向きです。
アットスマイル矯正を受けた人の声
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