歯列矯正

加齢と歯並びの関係を解説!年齢を重ねると歯並びが変わるって本当?!歯並びの悪化を防いでキレイを保つコツを教えます!

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実は、歯並びや噛み合わせは一生ものではなく、時間とともに変化し続けています。子どもの頃や若いときに歯列矯正していても、年齢を重ねるにつれて歯並びが崩れてしまうことがあるのはそのためです。

今回の記事では、加齢によって歯並びが変化する原因やその対策について、詳しく解説いたします。現在歯並びが気になっている方はもちろん、歯列矯正を受けたことがある人やこれから歯列矯正を考えている方も、キレイな口元を保ちたいと考えるならばぜひ参考にしてみてください。


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目次

年齢を重ねると歯並びが変化する理由5選

加齢とともに歯並びや噛み合わせが変化してしまうのは、主に以下のような原因があります。

  • 歯周病や虫歯
  • 日常生活の癖
  • 骨密度の以下
  • 筋力の低下
  • 親知らず

一つずつ詳しく見ていきましょう。

歯周病や虫歯

歯周病の罹患率は年齢を重ねるほどに高まっています。歯周病になると歯を支えている骨が溶けてグラグラしてきたり、傾きやすくなります。その結果、歯が前方に傾いて出っ歯ぎみになったり、歯ぐきが下がってすき間が気になることがあるのです。

特にアジア人は欧米人と比べてもともと歯ぐきが薄い傾向があり、年齢と共に歯ぐきが痩せやすいと言えます。

また、虫歯になると歯に詰め物をして治療をすることがありますが、詰め物にもメンテナンスが必要。噛み合わせが合っていない詰め物を使い続けていると、歯並びにも影響を及ぼします。

さらに、歯周病や虫歯が悪化して歯を抜いた場合、そのままにしておくと噛み合う歯が飛び出てきたり、隣の歯が倒れてきたり他の歯に負担がかかって歯並びがどんどん崩れていきます。

日常生活の癖

日常的に以下のような癖がある方は、加齢とともに歯並びが崩れやすい可能性があります。

  • 歯ぎしり、くいしばり
  • 口呼吸
  • 頬杖
  • 舌で歯を押す
  • 爪噛み
  • 唇を噛む
  • 猫背・姿勢が悪い など

特に歯ぎしりや食いしばりをするときにかかる力は、食事の時にかむ力の3倍以上、人によっては約250㎏以上になると言われています。そのような過度な力が日常的に加われば、必然的に歯が動きやすくなりますし、歯が擦り減って噛み合わせが悪くなる可能性が高いです。

ただし、歯ぎしりや食いしばりの癖がない方でも、通常、年月を重ねれば歯は少しずつ摩耗します。つまり、噛み合わせが変化するリスクはすべての人に起こりうると言ってよいでしょう。

関連記事:歯ぎしりや食いしばりをしていてもマウスピース矯正はできる?リスクから治療のコツまで徹底解説

骨密度の低下

加齢によってホルモンバランスが変化したり、新陳代謝やカルシウムの吸収能力が低下することにより、骨密度が低下する傾向があります。

骨密度が低下すれば歯を支える骨や顔面の骨が減少するので、結果として歯並びや口元の見た目が変わってしまう可能性があるのです。

筋力の低下

年齢を重ねると運動量や栄養が不足したり、神経系やホルモンバランスの変化などさまざまな要因によって筋力低下を引き起こします。

歯というのは、唇や頬など外からの圧力(外圧)と舌による中からの圧力(内圧)の間で、バランスの取れた所にとどまる傾向にあります。加齢によって口周りや舌の筋力が落ちてくると、歯並びを保っていた圧力のバランスが崩れて、歯並びが変化してしまうのです。

傾向としては、歯並びのアーチ横幅が狭くなってV字型ぎみになるケースが多いです。歯並びの幅が狭くなると押し出された前歯がガタついてきたり、前歯が出っ歯ぎみになることもあります。また、前歯が前に倒れてすきっ歯のようになるケースも。

親知らず

親知らずが横や斜めになって生えている、もしくは歯ぐきに埋まっている場合、加齢によって歯ぐきやアゴの骨に変化が生じると、他の歯に圧力をかけて歯並び全体が変わることがあります。

関連記事:歯列矯正するとき親知らずは抜歯するの?抜歯するケースとしなくて済むケースの違いとは

加齢に伴う歯並びの悪化を防ぐ方法

肌と同じように、加齢による歯並びの変化は非常にゆっくりと起きているため、目に見えるほど変化してから気づく方がほとんど。

できる限り歯並びの悪化を防ぎ、長く健康なお口を保つためには、変化がはっきりとわかる前から対策をしておくことが大切です。

セルフケアと定期健診

お口のトラブルは加齢とともに歯並びの悪化に直結します。虫歯や歯周病は生活習慣病の一つともとらえられているように、毎日のケアが肝心です。

実は歯磨きだけではお口の汚れの6割しか落とせておらず、残りの4割はフロスや歯間ブラシで丁寧に磨くことが必要。少なくとも一日一回はじっくりと磨く時間をとることをオススメします。

また、お口のトラブルは早期発見早期治療をすることで重症化を防ぐことができます。痛くなってから歯医者に行くのではなく、定期的に歯科医院で検診やクリーニング、詰め物などのメンテナンスをしてもらいましょう。定期的にプロに診てもらうことで、自分では気づかないような変化にもすばやく対処してもらえます。

そのひとつひとつの積み重ねが、将来の歯並びやお口の健康を守るために重要になるでしょう。

癖や生活習慣を見直す

お口周りの癖や、筋力・骨量の低下も歯並びを悪くする原因になります。

しかしながら、ホルモンバランスの変化は避けることが難しいため、影響を最小限に抑えるためにご自身でできることを日々の生活に取り入れていきましょう。具体例は以下の通りです。

  • 食事のバランスを整え、活動量に対して十分なカロリーを摂取する
  • よく噛んで食事をする
  • 適度な運動習慣を取り入れる
  • 生活リズムを整え、十分な睡眠時間を確保する
  • ストレスの発散方法を見つける
  • よく笑ったり表情筋のトレーニングをするなど、お口の筋肉をたくさん動かす
  • 禁煙に取り組む
  • 頬杖や悪い姿勢に気をつける

口呼吸や舌で歯を押すなどのお口の癖に対しては、専門の改善トレーニングを行っている歯科医院もありますので、チェックしてみると良いでしょう。※すべての歯科医院で行っているわけではありませんので、事前に確認が必要です。

歯列矯正を受ける

もともとの歯並びや噛み合わせがズレていると、特定の歯に継続的に負担がかかるので加齢とともにズレが悪化しやすい傾向があります。

そうならないためには、早いうちに歯並びを整えておくことが最大の予防策になるのです。さらに歯並びを整えると、歯磨きや食事がしやすくなる、お口周りの筋肉のバランスが整いやすくなるなど、歯並びの加齢変化を抑えるためのメリットがたくさんあります。

一度歯並びを整えたら後戻りを起こさないよう、リテーナーを継続的に装着&定期健診に通い、なるべく整った状態をキープするようにしましょう。

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歯列矯正の方法と費用

歯列矯正の方法は主に「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正」の2つがあります。

<ワイヤー矯正>

ワイヤー矯正は、歯にブラケットと呼ばれる金属の装置を接着してその間にワイヤーを通し、ワイヤーを調整しながら歯を動かしていく方法です。基本的にどんな歯並びにも適応可能なことが特徴(骨格に問題がある場合には適応できないこともあります)。

装置を装着する場所やワイヤー・ブラケットの色などで以下の3つに分かれます。

  • 表側矯正:最もスタンダードな治療方法で、歯の表側にワイヤーを装着
  • 白色矯正:歯の表側に半透明のブラケットや白いワイヤーを使用することで目立ちにくくする治療方法
  • 舌側(裏側)矯正:歯の裏側に装置をつけるので目立ちにくい。ドクターの高い技術力が必要

<マウスピース矯正>

マウスピース矯正は、患者さんごとにカスタマイズされた透明なマウスピースを、1日20~22時間装着し、1~2週間ごとに交換することで歯を動かします。目立ちにくいため周囲にバレないように矯正したい方にオススメです。

ただし、マウスピース矯正が適応ではない歯並びもあるため、歯科医にきちんと診断してもらうことが必要となります。

費用面については、マウスピース矯正の方がワイヤー矯正に比べて安く済む傾向があります。矯正治療ごとの治療費の目安は以下のとおりです。

マウスピース矯正
ワイヤー矯正
部分矯正
表側矯正
白色ワイヤー矯正
裏側矯正
10~130万円
60~150万円
80~140万円
100~170万円
10~70万円

※費用はだいたいの相場であり、歯並びの状況によってこの限りではありません。難しい症例ほど費用は高くなります。

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矯正治療はいつやるべき?

結論、加齢による歯並びの変化を最小限に防ぎたいと思うのであれば、歯列矯正はいつからでも始めることができます!

また、加齢によって既に歯並びが崩れてしまっているのであれば、自力で治すことはできません。歯並びが悪くなり、それを改善したいなら専門の歯科医院でしっかりと治療を受けましょう。

ただし、年齢を重ねてから歯列矯正を始める場合、注意事項もあります。

すぐに治療を始められないことがある

虫歯や歯周病などがあると、矯正治療の進行はもちろん、歯や歯ぐきにも悪影響を及ぼす可能性があるため、しっかり治してから矯正治療をはじめなければなりません。場合によっては、歯ぐきの移植処置や骨の再生処置などが必要なことも。

そのため、状態によっては、治療開始まで期間がかかってしまうこともあるのです。

また、すでに重度の歯周病がある場合、矯正治療は慎重に行う必要があります。無理やり矯正治療を行うと歯周病が悪化したり、最悪歯が抜けてしまうことも。歯周病治療を行ったり、矯正治療での歯の移動量を少なくする事で矯正治療を受けられる場合がありますので、まずは医師に相談してみましょう。

全身疾患や服薬に注意

年齢を重ねるにつれ、高血圧や骨粗鬆症など内科的な疾患をお持ちの方やお薬を飲んでいる方の割合も多くなります。

それらの疾患やお薬の中には、歯列矯正を進める上でトラブルを引き起こす可能性があるものも存在するため、歯列矯正や歯科治療を受ける前に必ず担当科の医師と相談し、歯科医師にもきちんとお身体の状態や服薬について報告しましょう。くれぐれも自己判断をしてはいけません。

また、矯正治療は数ヶ月以上の期間がかかる場合がほとんど。全身疾患がある場合、矯正治療がストレスになったり、入院などで中断になってしまう事もあるため、身体の健康状態も考慮して治療をスタートさせる時期を決めていきましょう。

持病のある方が絶対に治療できないというわけではありませんが、どこまで理想に近づけることができるのか、治療できる範囲が限られるケースもあります。しっかりとした治療計画を立てることが重要ですので、まずは歯科医師に相談してみましょう。

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まとめ

年齢を重ねると、その分お口のトラブルやさまざまな生活習慣・癖が積み重なり、歯並びにも影響を及ぼすことがあります。

また、加齢によってホルモンバランスが変化して筋力や骨量が低下することでも歯並びは変化します。

歯並びの変化をできる限り防ぐためには、歯は一生動き続けるものという認識をもち、日頃からお口のケアや癖、姿勢などに気をつけることが大切です。生活習慣や食習慣に気をつけることは、歯並びだけでなく全身の健康を維持することにもつながるでしょう。

また、すでに歯並びが崩れてしまっていると感じる場合はもちろん、将来歯並びが大きく崩れるのを防ぎたいと思っている場合にも歯列矯正で整えておくことが大切です。

ただし、お口や身体の状態によっては注意して治療を進めていく必要もありますので、ご自身が歯列矯正できるかどうか、治療期間や具体的な費用を知るためには一度歯科医師に相談してみましょう!

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治療内容:透明なマウスピースによる目立ちにくい歯列矯正です。
※千円以下の端数がある場合は、切り上げています。
※費用は治療当時の料金となります。
※自由診療となり保険は適用されません。
※歯並びによってはマウスピースによる治療が出来ない場合があります。

主なリスクと補足事項:
・歯の動きやすさには個人差があります。
・正しい装着方法で決められた時間以上装着しない場合は治療期間が長くなる可能性があります。
・咬合、歯肉退縮、歯根吸収等が発生する可能性があります。
・矯正箇所が元に戻る(後戻り)場合がありますので、治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
・装置装着後と通院における装置調整後は1~3日ほど痛みを伴うことがあります。
・歯の移動が大きい症例などには不向きです。

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