大人になってから歯並びが悪くなることはあります。
「昔は綺麗に並んでいたのに、ふと鏡をみたら歯がガタガタになってきていた」ということも
今回のコラムでは、なぜ大人になってから歯並びが悪くなってしまうのかの原因と対策を解説します。
具体的にどのように歯並びが悪くなるのか、悪くなった歯並びを放置するリスクなど気になる点もしっかり盛り込んだ内容となっているので、ぜひ目を通してみてくださいね。
大人になってから歯並びが悪くなるワケ6選
①親知らず
通常、前歯の真ん中から7番目の歯までを一般的な歯並びとして扱います。親知らずは、前から数えて8番目にある奥歯を指します。15歳前後で4本生えてくることもありますが、人によってはもともと親知らずがないケースや、1~3本しか生えてこないなど個人差があります。
現代人はアゴが小さいと言われており、親知らずが生えるスペースが足りずに斜めや横に生えているケースも多いです。
すぐに悪さはしなくても、歳を重ねるとともに親知らずから少しずつ前歯のほうに向かって押す力が発生し、結果、前歯が押されてガタガタになってしまうことがあります。
②重度の歯周病
歯周病は、進行すると歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けてしまう病気です。重度の歯周病の場合、歯槽骨が溶けて歯を支えきれなくなり、歯がぐらぐら揺れたり最終的には歯が抜けてしまいます。
歯が揺れやすい状態や抜けたままの状態になっていると、毎日の噛む力の影響を受けたり、隣の歯が倒れ込んで歯並びが悪くなってしまうことがあります。
③歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりをしていると、歯に強い力がかかる機会が増えます。そのため、前歯が前に向かって傾いてしまったり、奥歯が擦り減りやすく、歯並びが悪くなることがあります。
歯ぎしりや食いしばりをしているからといって、すぐに歯並びが悪くなることはありません。ですが、毎日していることで少しずつ歯並びに影響が出るでしょう。
自分では自覚がなくても、仕事で集中しているときや寝ている間にしていることもあります。夕方アゴが痛む、朝起きたら口の周りがだるい、以前より歯がしみやすくなったという症状がある方は注意してください。
関連記事:歯ぎしりや食いしばりをしていてもマウスピース矯正はできる?リスクから治療のコツまで徹底解説
④日ごろからの癖
日ごろから以下のような癖がある方は歯並びが悪くなる可能性があります。
- 口呼吸
- 片方ばかりで食べ物を噛む
- 頬杖をつく
- 舌で歯を押し出す
- 爪を噛む
- 唇を噛む
- 猫背・姿勢が悪い など
口呼吸をしていると、常に口を空いている状態のため、口元の筋力が弱くなって歯並びが前に出てきてしまうことも。
姿勢の悪さや頬杖、爪を噛むなどある一定方向にのみ負荷がかかるような動作は、噛み合わせのズレを招きやすくなります。
関連記事:姿勢は歯並びと関係アリ!歯列矯正すると姿勢も改善するって本当?
⑤歯の治療の放置
虫歯や歯周病の治療を中断すると、隣の歯が倒れ込んでくるなど歯並びの悪化を招くことがあります。
何らかの原因で歯がない状態が続いている場合も、空いた部分に左右の歯が倒れ込んできたり、上下で噛んでいた部分が伸びてきて歯並びや噛み合わせに不具合が生じる可能性も。
⑥アゴやお口の中の病気
非常にまれですが、アゴの骨やお口の中に何らかの病変・腫瘍があると、それが原因で歯並びが悪くなることがあります。
お口の中の診査やレントゲンから発見できるので、歯並びが悪くなっている原因に心当たりがない場合は、歯科医院で見てもらったほうがいいかもしれません。
大人の歯並びはどう悪くなりやすい?
大人になってから歯並びが悪くなる場合、以下のような症状として現れる傾向があります。
- 捻転歯
- 叢生
- 出っ歯
- すきっ歯
※これらの歯並びの状態はあくまでも一例であり、個人差があります。
一つずつ解説します。
捻転歯
捻転歯とは、本来まっすぐに生えているはずの歯が、外側や内側に向かってねじれて生えている状態のことです。
歯の形自体は問題ないのですが、歯の位置や傾きが変わっています。
関連記事:マウスピース矯正で捻転歯を治療するときの費用や期間は?実際の症例をご紹介します
叢生
叢生(そうせい)とは、歯が綺麗に一列に並ばず、ガタガタに重なり合って生えている状態のこと。歯に余計な負荷がかかることで、歯並びが歪み、叢生になる可能性があります。
関連記事:叢生とは?歯列矯正の費用と期間、症例写真をご紹介。非抜歯でも治療できるって本当?
出っ歯
前に比べて前歯が出てきたと感じた場合、出っ歯になっている可能性があります。親知らずや口呼吸があると前方に負荷がかかるので、歯が前に出てしまいやすいです。
関連記事:出っ歯を矯正すると横顔美人に?私の出っ歯はどうすれば治る?症例別の矯正方法をわかりやすく解説!
すきっ歯
すきっ歯とは、歯と歯の間に隙間があいている状態のことを指します。
関連記事:すきっ歯は歯列矯正するとどう変わる?費用の負担を減らすコツもご紹介
悪くなる歯並びを放置するとどうなる?
見た目が変わってしまう可能性がある
歯並びが悪いまま放置しておくと、噛み合わせが崩れやすく、口元の歪みや顔の歪みを招く可能性があります。さらに、歯が前に出るなど歯の位置が押し出されることで口元が出てしまうなど横顔のEラインが崩れてしまうことも。
歯並びの悪化が原因であまり口を開けたくなくなり、人との会話が億劫になったり、ネガティブ思考になるなどメンタルに影響する可能性も考えられます。
関連記事:歯列矯正でEラインが変わるケース・変わらないケースとは?実際の症例もご紹介します
虫歯や歯周病、口臭のリスクが高くなる
歯並びが悪いと、歯ブラシが歯に当たる面積が減るので磨き残しが出る傾向があります。磨き残しが歯にべったりとついていると、虫歯や歯周病、口臭の原因になります。
さらに、少しずつ歯並びが悪くなってきている場合、いつも通りに歯磨き出来ていると勘違いしやすいです。
そのため、大人になってから歯並びが悪くなってしまったケースでは虫歯や歯周病、口臭のリスクが通常よりも高くなりやすいです。
関連記事:歯並びが悪いと虫歯のリスクが上がるって本当?原因や予防方法を解説!
発音や滑舌が悪くなることがある
歯並びが悪くなると、舌の当たる位置が変化してしまって、喋りにくさを感じるなど発音や滑舌に影響を及ぼすことがあります。
特に接客の仕事をしている方やプレゼンをする機会が多い方、留学を考えている方などは注意が必要です。
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舌や頬を噛みやすくなる
歯並びが悪いと、舌の動ける範囲が減るので舌を噛みやすくなります。さらに、歯並びの悪さは噛み合わせの悪さを招く傾向があります。噛みやすいところばかり使ってしまうので、その部分の歯だけがすり減って口周りの筋肉のバランスが崩れやすくなることも。その結果、口が動かしにくくなり舌を噛む原因になってしまいます。
また、お口の中で半円を描くように並んでいる歯並びのアーチから外れている歯があると舌や頬を噛みやすくなります。歯並びのアーチよりも内側にある場合は舌を、外側にある場合は頬を噛む傾向が見られます。
関連記事:何度も舌を噛んでしまうのはどうして?原因と対処方法、予防方法も解説します!
全身の健康に影響が出る可能性がある
歯並びが悪くなると噛み合わせが悪化しやすくなり、お口とつながっている顎関節や筋肉に悪影響が出る可能性があります。顎関節症を引き起こしたり、頭痛や肩こり、腰痛など全身の不調につながることも。
また、噛み合わせが悪くなることで噛む効率が下がるので、胃の負担が増えて胃腸の調子が悪くなることもあります。
関連記事:
- 顎関節症はマウスピース矯正で治るの?悪化するの?原因とともに解説します!
- 歯列矯正で頭痛が起きる人・治る人の違いはある?頭痛への対処のコツもご紹介
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どんどん悪くなる歯並びへの対処方法は?
虫歯や歯周病の予防・早めの治療
虫歯や歯周病になってしまうと、歯並びが悪くなるリスクが上がります。それだけではなく、将来的に歯を失うリスクも上がってしまうので、日ごろからのセルフケアが非常に重要です。
食後には丁寧に歯を磨く、デンタルフロスや歯間ブラシを併用する、歯科医院で定期検診するといった対策を行うのが有効です。定期検診に行くことで、稀ではありますが、アゴやお口の中の他の病気が見つかることもあります。
虫歯や歯周病を放置すればするほど歯並びの悪化につながりますので、分かった段階で早めに治療を行いましょう。
日ごろの癖や生活習慣を改善する
歯並びが悪くなる原因になりやすい頬杖や片側ばかりで噛む癖、唇を噛むなどお口回りの癖など自覚症状がある方は意識して少しずつやめるようにしましょう。
ストレスをためると歯ぎしりや食いしばりに繋がることがあるので、ストレスを解消しつつ睡眠をしっかりとるのもおすすめ。
猫背など姿勢が悪い方も要注意!姿勢の悪さは歯並びの悪さを引き起こすことがあるので、常に背筋をしっかり伸ばして座りましょう。
さらに、よく噛んで食べることでお口の中の機能や筋力が向上するので、歯並びが悪化するのを予防する効果があります。
歯列矯正をする
歯並びの悪さを根本的に解消したいなら、歯列矯正一択です。
歯列矯正すると歯並びを整えることが出来るだけでなく、歯磨きがしやすくなって食事がしやすくなるなどメリットがたくさんあります。
矯正方法は透明で目立ちにくいマウスピース矯正と、歯に金具を装着するワイヤー矯正の2種類があります。どちらの方法もメリットとデメリットがありますので、下記の記事を参考にしてみてくださいね。
残念ながら、悪くなってしまった歯並びは自力で治すのは不可能です。無理やり自分で歯並びを変えようとすると、逆に歯並びが悪くなったり、歯や歯ぐきにダメージを与えてしまいます。
歯並びが悪くなり、それを改善したいなら専門の歯科医院でしっかりと治療を受けましょう。
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- 自力で歯の矯正はできる?自分でできるセルフケアもご紹介します
- 矯正歯科はどう選ぶ?良いクリニックの選び方と気を付けるべきポイント
私の場合は歯列矯正でどう変わる?どんな治療が必要なの?
ご自身が歯列矯正でどう変わるか知るのは、歯科医師に相談するのが近道!
なぜなら歯の動きは、歯根や歯の周りの骨、アゴや骨格などを総合的に見て、歯科学的な観点で考える必要があるからです。
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「自分は歯列矯正でどうなる?」「費用や期間はどれくらい?」などのお悩みも、歯科医が回答してくれます。また、全国さまざまなエリアに提携クリニックがあります。
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インタビュー・体験談
まとめ
大人になってから歯並びが悪くなることはあります。原因はさまざまですが、悪くなった歯並びは自然には元に戻りません。
歯並びが悪いまま放置してもいいことは一つもないので、歯列矯正で歯並び治療を行い、根本から解決することをおすすめします。
アットスマイル矯正では初回相談が無料でできます。歯並びの悪さが気になっている方は、一歩踏み出してみませんか。
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治療内容:透明なマウスピースによる目立ちにくい歯列矯正です。
※千円以下の端数がある場合は、切り上げています。
※費用は治療当時の料金となります。
※自由診療となり保険は適用されません。
※歯並びによってはマウスピースによる治療が出来ない場合があります。
主なリスクと補足事項:
・歯の動きやすさには個人差があります。
・正しい装着方法で決められた時間以上装着しない場合は治療期間が長くなる可能性があります。
・咬合、歯肉退縮、歯根吸収等が発生する可能性があります。
・矯正箇所が元に戻る(後戻り)場合がありますので、治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
・装置装着後と通院における装置調整後は1~3日ほど痛みを伴うことがあります。
・歯の移動が大きい症例などには不向きです。
アットスマイル矯正を受けた人の声
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