「子どものころに矯正したかった」という声を少なからず聞きます。
大人で歯列矯正を始めても手遅れなんじゃないかと思っている人も一定数いるようです。
本当に大人になってから歯列矯正をスタートさせるのは遅いのでしょうか。
今回は、大人から始める歯列矯正では遅いのか、子どもの歯列矯正と大人の歯列矯正の違いについて、メリット・デメリットも含めて詳しく説明します。
※アットスマイル矯正の対象年齢は男性16歳以上・女性14歳以上です。小さなお子様はアットスマイル矯正ができませんのでご注意ください。
子どもと大人の歯列矯正の違いって?期間や費用は?痛みに違いはあるの?
矯正をスタートする時期の違い
大きな違いは治療を行う時期にあります。
- 乳歯が永久歯に生え変わる時期から治療を開始し、アゴの成長を見ながら永久歯に生え変った歯並びを整える
- アゴの成長が止まった18歳以降に歯列矯正を行う
この2つの違いです。
治療期間の長さの違い
それに加えて治療期間の長さも違います。
子どもの場合は歯の生え変わり時期に行う治療と、永久歯に生え変わってからアゴの成長を加味して行う治療の2段階があります。ずっと治療を行っているわけではありませんが、トータルで考えると治療期間が長いです。
一方、大人の場合は個人差はありますが1年~2年半程度で治療が完了することが多いです。
違いを表でわかりやすくまとめました。
歯列矯正を行う時期 | 子ども | 大人 |
矯正期間 | 乳歯から永久歯に生え変わる時期の治療(6~7歳ごろから)に加え、永久歯に生え変わってからの治療(14歳ごろから)があるので治療期間が長い | 永久歯が生えそろっているので個人差はあるが1年~2年半程度で治療が終わることが多い |
費用 | 5~100万円程度 | 10~150万円程度 |
痛み | 装置の種類や個人の痛みの感じ方によって異なる | 装置の種類や個人の痛みの感じ方によって異なる |
特徴 | アゴの成長を歯列矯正に利用する | 歯を綺麗に並べるスペースを作って歯並びを整える |
子どもの歯列矯正ってどんなもの?
子どもの歯列矯正は主に2段階に分類されています。
前歯が乳歯から永久歯に生え変わる時期(7~8才ころ)から行う第1期治療と、永久歯が生えそろって(14才ころ)から始める第2期治療です。
第1期治療で矯正装置を用いてアゴの成長促進や抑制を行って上下顎のバランスを整えておき、第2期治療では永久歯を綺麗に並べることを目標としています。
大人の歯列矯正ってどんなもの?
子どもの歯列矯正とはちがい、永久歯のみの治療を行うのが一番の特徴です。
アゴの成長は見込めないため、歯を綺麗に並べるスペースが十分でない場合には抜歯などを行ってスペースを作る必要があります。
歯の表側にワイヤーを装着する方法や、透明なマウスピースを用いた目立たない矯正方法など装置は種類がいくつかに分かれています。
大人で用いられる歯列矯正の装置についてはこちらの記事に詳しく解説していますので、是非チェックしてみてください。
子どものうちから矯正治療してないと手遅れ?子どもと大人の歯列矯正比較
歯列矯正は、なるべく早い段階で子どものうちに治療の相談を行うのが望ましいとされています。ですが、大人だから遅いということは決してありません。大人の歯列矯正患者は年々増加しており、年齢は関係なくなってきています。
子どもの歯列矯正と大人のそれを比べたとき、大人になってから治療を始めるメリットは数多くあります。
大人は治療計画を立てやすい
子どものうちは、歯やアゴの成長を加味して進めなければならないため、計画を随時見直す必要が出てきやすいです。また、親の希望で歯列矯正を行っている子が大半なので、歯列矯正の必要性をまだ理解できず、治療が思うように進まないことも少なくありません。
しかし大人になってから治療を行うと、治療計画が立てやすく、スムーズに進みやすいという大きなメリットがあります。「歯並びを綺麗にしたい!」といったモチベーションがあるので治療計画が崩れにくい面も。
開始時期の制限の違い
歯が生え変わる時期が一人ひとり違うように、子どもの場合は適切な治療開始時期はその子によって違います。治療を始める時期を知るため、定期的に歯科医院でチェックしてもらう必要があり、いつでもすぐに歯列矯正を始められるわけではありません。一方、大人の場合はいつでも矯正治療を開始していいという強みもあります。
子どもの頃に歯列矯正を終えたはずが、いつの間にか後戻りしてしまい、大人になってから再び矯正治療を行う人もいます。
大人になるとアゴの骨の成長が止まる
大人の歯列矯正のデメリットは、アゴの骨の成長が止まっている点です。子どものようにアゴの成長を利用できません。そのため、歯を並べるスペースがないケース・アゴの大きさに問題があるケースでは抜歯や手術が必要になることもあります。
上記で解説した点を表にまとめました。
歯列矯正を行う時期 | 子ども | 大人 |
治療の進みやすさ | 歯やアゴの成長を加味して進めなければならないため、計画を随時見直す必要がある 子によって協力度が違うため、思うように治療が進まないことがある | 歯やアゴの成長は止まっているので計画が立てやすく、治療がスムーズに進みやすい 自分の意志で治療を進められるため、大きく治療計画が崩れることはない |
開始時期 | 開始時期は子どもによって異なる | 開始時期に制限はなく、いつでも始められる |
抜歯・手術の有無 | アゴの成長をコントロールしながら治療ができるので、抜歯をしなくても良い可能性高くなりやすく、手術も必要ないことが多い | アゴの成長が止まっているため、歯を並べるスペースやアゴの大きさに問題がある場合は抜歯や手術が必要になる場合もある |
歯列矯正で抜歯が必要かどうかはこちらの記事にまとめてありますので、気になる方は是非チェックしてみてくださいね。
関連記事:歯列矯正って抜歯するの?抜歯しなくていい歯並びはある?
まとめ
子どもの歯列矯正には適切な開始時期があり、子どもの意志とは関係なく治療を開始することが多いため難しい側面があります。
一方で大人には開始時期の制限はなく、歯並びをなおしたい、口元を綺麗に見せたいと思ったときが矯正を始めるチャンスとなり得るのです。
子育て世代の方で、「子どもが歯列矯正をしているので一緒に頑張りたい」と同じく歯列矯正を始める親御さんもいらっしゃいます。
一度きりの人生、せっかくだから自分のしたいことをしようと50代・60代から歯列矯正を始めた方にお会いしたこともあります。
矯正方法も選択肢が増え、「矯正器具は金具が目立つからちょっと…」と透明で目立たないマウスピースを用いた矯正方法を行っている人も増加傾向にあります。
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※アットスマイル矯正の対象年齢は18歳以上です。
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アットスマイル矯正では出っ歯やガタガタの矯正はもちろん、奥歯のかみ合わせの矯正にも対応しています。
治療内容:透明なマウスピースによる目立ちにくい歯列矯正です。
※千円以下の端数がある場合は、切り上げています。
※費用は治療当時の料金となります。
※自由診療となり保険は適用されません。
※歯並びによってはマウスピースによる治療が出来ない場合があります。
主なリスクと補足事項:
・歯の動きやすさには個人差があります。
・正しい装着方法で決められた時間以上装着しない場合は治療期間が長くなる可能性があります。
・咬合、歯肉退縮、歯根吸収等が発生する可能性があります。
・矯正箇所が元に戻る(後戻り)場合がありますので、治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
・装置装着後と通院における装置調整後は1~3日ほど痛みを伴うことがあります。
・歯の移動が大きい症例などには不向きです。
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