オーラルケア

マウスピース矯正中も「フッ素」で虫歯を防ごう!フッ素の効果的な使い方も解説します

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子どもの虫歯予防に、歯科医院でフッ素塗布を行ったことがある人は多いですよね。このフッ素、実は子どもだけではなく大人の虫歯予防にも非常に効果的なんです!

特に歯列矯正中は、虫歯になりやすいのでフッ素の活用をおすすめしています。

とは言っても、「具体的にどんな作用があるの?」「効果的な使い方が分からない」という声も聞かれます。そこで本記事では、フッ素の効果や大人向けの使い方について徹底解説!

今日から試せることばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

フッ素とはミネラルの一種で、土や海水など自然界に広く存在しています。また、肉や海産物、果物や野菜、お茶など私たちがふだん口にする様々なものにも含まれているのです。

歯科で使われるフッ素とは、モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)、フッ化ナトリウム(NaF)、フッ化第一スズ(SnF2)など、水に溶けた時にマイナスイオンになる「無機フッ素化合物」と呼ばれているもの。

ちなみに、フライパンの焦げ付き防止のコーティングなどに使用されるフッ素は、フッ素と炭素の結合を含むポリテトラフルオロエチレン(PTFE)という「有機フッ素化合物」の樹脂の一種で、歯科で使用するフッ素とは全く別のものになります。

フッ素の虫歯予防効果4選

フッ素はさまざまな効果によって歯を強くし、結果として虫歯の予防に寄与します。

具体的なフッ素の虫歯予防効果は大きく以下の4つ。

  1. 酸に負けない歯を作る(歯質強化)
  2. 再石灰化を促す
  3. 虫歯菌の活動を抑制
  4. 歯の表面のバリアを強化

一つずつ解説します!

①酸に負けない歯を作る(歯質強化)

歯のエナメル質は主に「ハイドロキシアパタイト」という結晶構造でできています。ハイドロキシアパタイトは酸に対して比較的弱く、成分中のカルシウムやリン酸が溶け出す(脱灰)ことがあります。

フッ素が歯に取り込まれると、エナメル質の表面でフッ素イオンとハイドロキシアパタイトが結合し、一部が「フルオロアパタイト」に変わります。

フルオロアパタイトはハイドロキシアパタイトよりも酸に溶けにくい性質をもっており、脱灰が起きにくくなります。

このような変化により、歯のエナメル質が酸に対して強くなり、虫歯ができにくくなると言えるのです。

②再石灰化を促す

歯が虫歯菌の出す酸にさらされると、エナメル質からカルシウムやリン酸が唾液中に溶け出して、脱灰が起こります。しかし、フッ素が存在するとこれらの溶けだしたミネラルが再びエナメル質に取り込まれやすくなり(再石灰化)、エナメル質が早期に修復されます。

しかも、エナメル質に取り込まれたミネラルはフッ素を含むため、通常のエナメル質より酸に対して強くなるのです。

③虫歯菌の活動を抑制

フッ素は歯に対してだけでなく、虫歯の原因菌にも直接効果を発揮します。

具体的には、虫歯菌が糖分を分解するための酵素の働きを阻害したり、虫歯菌の数が増えるのを抑制することで酸の産生を減少させます。

お口の中で酸が作られる量が減れば、歯が酸にさらされる時間や頻度が少なくなり、虫歯予防に効果的です。

④歯の表面のバリアを強化

フッ素が歯の表面のエナメル質に取り込まれると、微細なすき間や損傷部分を物理的に埋め、強化してくれます。それによって、虫歯菌や酸が歯の深部に浸透するのを防ぐ効果もあるのです。

矯正中のフッ素活用術

歯列矯正中は、矯正装置が口の中にあることで虫歯や歯周病のリスクが高まります。

一般的に、マウスピース矯正ではマウスピースを外して歯磨きができるため、ワイヤー矯正よりも虫歯になりにくいとされています。

ただし、マウスピースを歯に装着して一日のほとんどを過ごすので(一日20~22時間以上)、マウスピースや歯が汚れているままマウスピースをはめると、菌が繁殖しやすくなります。

また、マウスピースは歯に密着しているので、唾液が歯に流れてきません。唾液は、細菌を洗い流す作用や抗菌作用があり、虫歯予防に非常に大切な役割があるのです。マウスピースに覆われた歯は唾液の作用を受けにくくなり、虫歯になる可能性が通常よりも高くなります。

関連記事:マウスピース矯正は虫歯になりやすい?虫歯になったときの対処方法や予防法について解説!

大きな虫歯ができてしまうと、矯正期間が延びたり、再度マウスピースを作り直さなければいけないこともあるので、歯列矯正中はフッ素を効果的に取り入れて虫歯を防ぐことをオススメします!

以下に、マウスピース矯正中におけるフッ素の有効な取り入れ方をご紹介します。

フッ素配合の歯磨き粉

歯科のフッ素は、フライパンのようにコーティングするものではありません。継続的にお口の中に存在することで、さまざまな虫歯予防効果を発揮してくれるため、毎日の歯みがきに取り入れるのが有効です。

【ポイント】

成人の場合、フッ素濃度が「1,450ppm」の配合されている歯磨き粉を選ぶとより効果的。ただし、6歳未満は1,000ppm以下のものにし、使用量に気をつけましょう(※2歳ごろまでは米粒大、3~5歳はグリーンピース大程度)

フッ素が残るよう、歯磨き後は軽くはき出すか、うがいをする場合は少量の水で1回のみにしておくのがおすすめ。

さらに、フッ素以外の有効成分も配合されていると歯周病・口臭予防などの効果も期待できます。

参考:フッ化物配合歯磨剤の年齢別応用量と使用方法-厚生労働省(外部リンク)

関連記事:歯磨き粉の正しい選び方を解説!成分によって効果にどんな違いがあるの?

フッ素配合の洗口液・ジェル

フッ素配合の洗口液(マウスウォッシュ)やジェルもあります。歯磨き後に使用することで、お口の隅々にまでフッ素を行き渡らせることができます。

ドラッグストアなどで購入できる市販品や、歯科医院で処方してくれるものもあります。

なお、歯科医院で処方されるものは、フッ素濃度によって使用法が異なりますので歯科医院の指示に従ってください。

【ポイント】

フッ素がお口に残るよう、使用後は30分間は口をゆすいだり飲食するのは控えましょう。就寝前の使用が特に効果的です。

市販の洗口液は、刺激が少ない「アルコールフリー」のものを選ぶとお口に優しいです。

歯科医院でフッ素塗布をしてもらう

歯科医院で塗布してもらうフッ素は、9,000ppmもの高濃度。短時間で歯に浸透させるため、ご自宅でのケアでは得られない効果が期待できます。

矯正中の場合、歯科医院での定期調整の際にクリーニングと一緒に行われることが多いです。

ただし、クリーニングやフッ素塗布については歯科医院によって対応が異なります。矯正治療の一環として費用に含まれていることもあれば、別途予約や料金が必要になる場合もありますので、予め確認しておきましょう。

フッ素塗布の料金相場はおおよそ500~3,000円程が一般的です。

【ポイント】

フッ素塗布後は、フッ素の効果を高めるために30分間の飲食は控えましょう。

虫歯予防効果を持続的に発揮するためには、3~6ヶ月ごとの定期的なフッ素塗布がオススメ。

矯正中のフッ素についてよくある質問

フッ素の安全性は?

フッ素については、その安全性についての話題をSNSなどで見かけたことのある方もいらっしゃるかもしれません。

結論、大量に摂取すれば急性中毒になる可能性はありますが、歯磨き粉などに配合されているフッ素量は非常に少ないため、正しく使用するぶんには危険性は極めて低いと言えるでしょう。

フッ素が危険だと捉えられてしまっている理由はさまざまあります。

まず、元素のフッ素単体が猛毒であることに起因すると思われます。とは言っても、フッ素は反応性が高く、フッ素単体の状態ではほとんど存在できません。酸化してすぐに化合物(フッ化物)となるため問題ないのです。

しかも、歯科で使用されるフッ化ナトリウムなどは濃度が10,000ppm以下に薄められており、普通薬として家庭などでも取り扱いが可能となっています。

もう一つは、フッ素による中毒症です。フッ素は一気に過剰な量を飲みこんでしまうと、下痢や嘔吐・けいれんなどを起こす可能性があります。

急性中毒を起こすフッ素の量は、体重1kgあたり2〜4mgとされており、例えば体重10kgの子どもでは、1000ppmの歯磨き粉なら20g(フッ素量として20㎎)、500ppmの歯磨き粉なら40gも一気に飲み込んだ場合です。

50kgほどの大人なら、中毒量は100mgなので1450ppmの歯磨き粉を100g近く飲み込む必要があり、通常の歯磨きでの使用ではありえない量と言えるでしょう。

ただし、体重の少ない低年齢の子どもの場合、高濃度の歯磨き粉だと少ない量で中毒が起きやすくなるため、歯磨き粉の扱いには充分に気をつけてください。

なお、万が一大量に飲んでしまった場合はコップ1杯の牛乳を飲み、すぐに歯科医師に相談しましょう。

その他にも、フッ素の骨や内臓への影響やがんとの関連性などにおいても、通常の歯磨きで使用するフッ素濃度では、その影響は認められていません。

虫歯になりにくい矯正方法は?

矯正中は装置の影響で歯磨きがしづらくなるなど、虫歯のリスクが高まります。特にワイヤー矯正では、装置が歯に接着されているため、取り外しができません。そのため、食べかすがつきやすく、歯磨きの際も普通の歯ブラシだけでキレイにするのは非常に困難です。

一方でマウスピース矯正は、マウスピースを取り外すことができるため、いつも通り歯ブラシやフロス(糸ようじ)などを使うことができます。また、マウスピースも洗うことができるので清潔を保ちやすく、ワイヤー矯正に比べると虫歯になるリスクが低いと言えるでしょう。

矯正中もできるだけ簡単にお口の清潔を保ちたいと考えるのであれば、マウスピース矯正を検討するのも方法の一つです。

関連記事:マウスピース矯正とワイヤー矯正はどちらが効果的?メリット・デメリットを一覧でご紹介

私の歯並びはマウスピース矯正で治せる?どんな治療が必要なの?

ご自身の歯並びはマウスピース矯正で治療できるのか、歯列矯正でどう変わるかを知るには、歯科医師に相談するのが近道!

なぜなら歯の動きは、歯根や歯の周りの骨、アゴや骨格などを総合的に見て、歯科学的な観点で考える必要があるからです。

アットスマイル矯正なら初回相談が0円!さらにアットスマイル矯正には、審美面についても考慮した矯正治療を行うドクターが在籍しています。

「自分は歯列矯正でどうなる?」「費用や期間はどれくらい?」などのお悩みも、歯科医が回答してくれます。また、全国さまざまなエリアに提携クリニックがあります。

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歯並びが悪いと虫歯になりやすいの?

答えはYES。

歯並びが悪いと歯ブラシがしっかりと歯に当たらない傾向があるため、歯並びが良い場合に比べて食べかすが残りやすく、虫歯のリスクが高いと言えるでしょう。

さらに、歯並びが悪いと口が閉じにくくなって、口呼吸を引き起こしてしまうことも原因の一つ。口呼吸はお口の中を乾燥させ、その結果、本来なら唾液によって洗浄されるはずの食べカスや細菌がとどまり、虫歯になりやすくなってしまうのです。

歯並びを整えることでこれらのリスクを回避しやすくなるため、歯列矯正は究極の虫歯予防法とも言われています。

関連記事:歯並びが悪いと虫歯のリスクが上がるって本当?原因や予防方法を解説!

まとめ

歯列矯正中はお口に汚れが残りやすく、虫歯リスクが上がります。虫歯になりにくいと言われているマウスピース矯正であっても、お口の中をキレイに保っていなければもちろん虫歯になることもあるのです。

そんなときに少しでも虫歯リスクを下げるための手立てとして、フッ素の活用が有効です。

フッ素には歯質を強化したり、再石灰化を促進するなど、多くの虫歯予防効果があります。毎日使う歯磨き粉に取り入れたり、定期的に歯科医院でフッ素塗布を受けるのがよいでしょう。

ただし、フッ素を使っていれば虫歯にならないという訳ではありません。汚れがついたままだと虫歯になってしまいますので、毎日の歯磨きは欠かさず丁寧に行うようにしましょう。

矯正中の虫歯が心配という方は、いつも通りの歯磨きができるマウスピース矯正を選ぶのも手です。ご自身の歯並びはマウスピース矯正で治療できるのか、詳しい治療期間や費用が知りたいと思う方は、ぜひアットスマイル矯正の無料カウンセリングでご相談ください!

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関連記事:歯列矯正は安くなる?矯正費用の負担を減らす方法5選!貯金無しでも始めたい人は必見!

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治療内容:透明なマウスピースによる目立ちにくい歯列矯正です。
※千円以下の端数がある場合は、切り上げています。
※費用は治療当時の料金となります。
※自由診療となり保険は適用されません。
※歯並びによってはマウスピースによる治療が出来ない場合があります。

主なリスクと補足事項:
・歯の動きやすさには個人差があります。
・正しい装着方法で決められた時間以上装着しない場合は治療期間が長くなる可能性があります。
・咬合、歯肉退縮、歯根吸収等が発生する可能性があります。
・矯正箇所が元に戻る(後戻り)場合がありますので、治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
・装置装着後と通院における装置調整後は1~3日ほど痛みを伴うことがあります。
・歯の移動が大きい症例などには不向きです。

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